去年の夏休みはどこで何を釣っていたか良く覚えてないんです
ただどこも混むからいやだなと思っていた事は事実
エリアへ行っていたとは思うんですけどエリアにはあまりにも数行っているので記憶が曖昧
今年は昼間のカンパチ、夜のアジングというパターンでしたので夏のエリアに通う必要はなかったんですけど夏休みは一度は行くであろうエリアトラウト
その時はマグナムクラフトさんからB品で購入したAJX5917をビルドして持っていきたいのです
そもそもこのブランクには一つ気になる点があって購入を見送っておりました
ティップの先径が1.6ミリという所
合わせるチタンが無いように思えてまして
せめて1.4ミリだったらいいなと思ってた
チタンティップには元径が1ミリ・1.2ミリ・1.5ミリの三種類あるのですが使用感が良いのは1.2ミリ
ティップを繋いで竿を曲げた時のカーブ、ベンディングカーブが自然なモノが良いのですがそれはほぼ1.2ミリのみ
1ミリは極端なへの字になりやすく1.5ミリは切断して使用するのがデフォルト
個人的な見解ですけどもね
サバロさんていう有名なビルド用品を扱う店でサバロオリジナル16-06-12ってチタンがあるんですね
あらかじめティップに刺し込む方が削ってあるチタンティップ
全長16センチ(1センチが差し込み) 先径0.6ミリ 元径1.2ミリ
これを買ってみようと思ったらここ数日入荷待ちになっておりまして
これ夏休みに間に合わないよね…
このブランクを購入したきっかけはある港で会ったビルダーさんに現物を振らせてもらったからです
その方はチタンではなくチューブラのままティップを薄く削ったと言っておりました
なるほど、こういう先調子のロッドを目指している人はたくさんいるなっていう仕上がりになっていて
モノが届いてチューブラのまま振ってみるとやはりティップが固い感じがします
このままではアジングには強すぎるのでチタンを継いだ方が早いなっていう感じ
それ用のコンセプトなのでしょうから
自分で削ったチタンがありましたのでそれを継いでみました
13-07-12、全長13センチ(1センチ接合部) 先径0.7ミリ 元径1.2ミリ の様な感じ
多分25-07-15を切って削ったやつだと思うんだけど良く覚えてないんです
このティップは一度接合部が折れたモノを切って削りなおした記憶があるんで短い分繊細さには欠けます
やっぱ15センチはあった方が繊細です
自分で削ると綺麗に削れないし接合部が曲がっていたり折れやすくなるので出来合いを購入しようと思ったのですが入荷待ちとあらば仕方がない…
これを継いでみるとさっきよりベリーから大きく曲がる様になりました
チタンティップあるあるですね
しかし継ぎ目のベンディングカーブが急激なへの字です
このへの字カーブを見ると使いたく無くなっちゃうんです
個人的にですけれど
なので1.6ミリあるブランクのティップを1.4ミリ程度まで削ってみる事にしました
もう手作業でサンドペーパーでザリザリと
先端から3インチ位までの所をザリザリと
機械とかは無いので感覚ですね
失敗したら固めのソリッドティップにすればいいかなどと考えながら
先端の太さをノギスで測ると1.3~1.4
こんなもんかな?
チタンを差し込んでみるとさっきよりはへの字が改善されていました
一般的な15センチより短い12センチのチタン部ですからチタンの曲がり始めは通常より先端部に寄ります
後は接合部の補強と2番ガイドの位置で何とかなるだろうとティップを仮止め
補強と言ってもスレッドを厚めに巻くだけ
余っていたり他の未使用ブランクから外したガイドを使用して仮セッティングしてみました
2番ガイドはトップから5.5センチの所と極端に狭くしまして
3番ガイドは本体との継ぎ目に、2番ガイドから7.5センチ位の所
チタン部が一番曲がる様に
4番ガイドはチューブラのティップを削って薄くした部分なので3番ガイドになるべく近く、3番ガイドから8センチの所
5番ガイド位までセットしてラインを通してベンディングを確認
接合部のへの字は解消されチタンの先端が急に曲がる感じなので…OKじゃないでしょうか
それでさっきよりファストテーパー気味になり割とシャープに振れる感じになりました
チタンを継いだらシュッというキャストではなくベリーに乗せる感じのキャストになるんですがこれはシュッと振れそうな感じ
かき集めたガイドはトルザイトリングの3、3、3.5、3.5、4… エステル用のセッティング風でしたけどフロロ2lbでも使えるかな?
チタンにはエステルの方が気持ちいいんだけど…ちょっとエステルで管理釣り場は避けていたんですよね
アジだけならいいんだけど
フロロを使うならトップガイド径は3.5か4の方がいい
でも取りあえずのありものセッティングだからな…
エンドガイドも16ミリ位にしてエステル風にしておきましょう
チタンティップの入荷待ちの一件から色々いじくりまわしていたらありもので組めそうな気配
そもそも最近はエステルも避けていたし感度をあまり重視していませんでした
あ、食ってた っていう釣れていたっていう釣りを目指してる
短い固めのチタンティップでも通常のチューブラより伝達情報は多いと感じますし
食いこみの為だけにチタンを使うと言う訳ではなく掛けにも行けそうな感じ
固めのソリッドよりはチタンの方がキャストの距離が出る場合もあるんですよね
ティップ素材の一つとしてのチタンと思えばね
個人的にはアジングよりもエリアトラウトの方がチタンの力を発揮できると思っています
サイトでマスが口を空けた瞬間に掛けに行かなければならない状況とか
ルアーを完全に咥えない超ショートバイトのスレマスとかにね
よりアタリを立体的に感じられるチタンはサーチとしても有利です
掛けられるかは別の話なんだけどさ
アジングのビルダーさんがエリアでもアジングチタンロッドを使ってる場面って増えてきましたね
でもエリアにはエリアの世界がありまして…
ホワイトだ、ブロンドだっていう他のジャンルではまったく聞いたことがないメーカーの高いロッドが売れていたりする
様式美みたいのや釣り方があったりする
あまりチタンが求められている世界でもない
大体アジングで抜けアタリとかよく意味がわからないんだよなー
フォールからリフトした時モソッと重い感じ?
ん? 逆か? 軽くなる訳かな
まずアジがいないもの・・・
入れ食いって状況が少なすぎる
一日5匹マメアジが釣れる程度では何もわからない
自分の中でアジのアタリっていうのは何も感じない内にティップがギューンと入っていた、
それがアジのアタリの代表格になっているのです
ああ、話が逸れてしまった…
個人的にロッドビルドで一番こだわる所ってグリップですかねえ…
その次がエンドガイドの大きさと位置とかかな
あ、ティップは当然こだわりますけど
アジングロッドと一番違う所ってグリップじゃないですかね?
グリップも外せるように仮止めしかしていないロッドが数本ありますのでそこから外しては組み外しては組み直し…
アジングの場合はスケルトンって軽くて良いのですが自分ではまず使いません
エリアトラウトの場合は反転していきなりルアーを持って行かれた時に滑ることが多いんです
エリアで使えないロッドは作る必要性がないんですよね…
例年11月~5月までアジは釣れにくくなっていますし7月は不漁でした
アジのオフシーズンは半年以上になっちゃうからトラウト兼用のロッドとして組んでいます
グリップのEVAやコルクの長さもアジングでは手の平に収まる位でいいのですがトラウトの場合はある程度の長さが無いと滑るというか収まらない事があります
ロッドごとひったくられる
トラウトでは表層でスプーンなんかを巻いて来る場合にはロッドを高く構えたりしますがあまり強く握らずそれでいていきなり魚が掛かった場合にロッドを持っていかれない持ち方とか
絶対に先重りにならない様なバランスが大事であったり
エリアでは10時間ロッドを握っている訳ですからその都度疲れないグリップとか3種類位を使い分けますのである程度の太さも必要
アジングに使うロッドはトラウトでしっかり調整したロッドをそのまま使っています
ある意味地域性ですね