先日銭湯へ行った時のお話。

 

体の大きな外人さんが、

浴槽の隅に座ってます。

 

脚だけお風呂に浸けて、

読書してるんです。

 

それも内容の軽い雑誌じゃなくて、

字が小さくて見えないくらい

英字ビッシリの分厚い本。

 

何の本だろう。

 

茶色いわら半紙みたいな紙

湯気と、額から垂れる汗で

当然湿っちゃいます。

湿っちゃうというか

濡れちゃいます。

丈夫な紙じゃありません。

 

頁を捲るのも、張り付いた紙を

剥がすようにして捲ってます。

切れないよう器用に、

剥がしてました。

 

老眼鏡は湯気で曇ると

お湯につけて湯気をはらいます。

 

よくある通称スーパー銭湯で

週末は人で賑わいます。

親子連れが多く、

決して静かとも云えません。

 

その外人さん

俺が出るまでの一時間半、

同じポーズで読書に

没頭されておりました。

お風呂に浸かるのは

二の次で

読書を楽しむための

お風呂なんだろうけど。

 

なんか、感動しちゃって・・・。

ハンパない集中力に。

 

人の目が気になり、

本が濡れたら気になり、

汗が気になり、

眼鏡が曇ったら気になり、

そんな中で読書は

俺にはできない。

目的の優先がお風呂にしたって、

 

周りの環境に影響されずに

集中できるって凄いっすね。

 

 

 

では またMORRI