愛知県 田原市にある

 

サンテパルクたはら

 

を訪れた続きです

 

園内には、

豊橋鉄道の保存車両がありました

 

電動貨車、デワ10形

電気機関車、デキ210形です

 

いずれも、よく残してくれたと

感激するくらい珍しい車両でした

 

南側は、道路に面し、

北側は、ホームとなっていて、

バリアフリー化されています

 

電動貨車のデワ10形は、

渥美電鉄の開業時、

大正12年(1923)に造られた、デハ100形です

 

全長は、9.4mの小型車で、

定員は、48名だったといわれています

 

それゆえ、乗客増加に対応できなくなり、

渥美線の末端区間である

三河田原駅~黒川原駅間で使用されました

 

電動貨車に改造されたのは、

昭和18年(1943)、

柳生橋駅構内で貨車の入換に

使われることが多かったそうです

 

台車は、ニ軸単台車

初期の路面電車で見られるものでした

 

窓下のライトは、オリジナルのままで、

電球も「投光器用 東京」の

文字か入っています

 

電動貨車が保存されているのは少なく、

とても希少です

 

中に入ることができました

 

天井、床、側面、仕切り壁

すべて木造です

 

運転室は、古風なコントローラーと

ハンドブレーキだけで、

メーター類はついていません

 

東洋電機製造のDB3形

直接制御器でした

 

前面の緩やかなカーブも、

木材を組み合わせて表現しています

 

続いて、デキ210形にいってみましょう

 

愛知電気鉄道(愛電)が、

大正14年(1925)に製造した電気機関車で、

デキ360形362と称しました

同形式の車両は、3両存在したそうです

 

戦後、当時、名鉄だった

渥美線に、この362が転属、

豊橋鉄道となった後も、そのまま残り

デキ210形となりました

 

とても小さく愛らしい姿の電気機関車です

 

名鉄に残った仲間は、

昭和40年初めに、廃車となりましたが、

この車両は、平成9年(1997)の1500V昇圧まで、

電動貨車と共に活躍しました

 

もし名鉄に残っていたら、

この時代に見ることができなかった、

電気機関車です

 

こちらも、中に入ることができました

 

凸型の運転台ならではの配置、

片側の側窓に背負向けて、

横向きに運転する形です

 

運転席に座ると、目の前に、

各種スイッチがあります

 

正面の真ん中の二つの小窓は、

それぞれ、左右に開く構造となっていました

 

ボンネットの下は、抵抗機器とエアタンク

 

片側は、スカスカです

 

立派な説明板がありました

(クリックすると拡大します)

 

かつての渥美電鉄が

芦ケ池の南側に通る予定があったそうで、

もしかすると、こんな駅が

できていたのかもしれませんね