3月10日 土曜日に参加した
JR東海 さわやかウォーキング
結城神社のしだれ梅を求めて
の続きです。
伊勢湾を望む、砂浜を歩いていきます。
とても、広々としていて、ずっと先のほうまで続いていました。
この海岸は、阿漕浦といいます。
悪いことを繰り返すということを「アコギ」といいますが
その言葉の元となった場所は、この阿漕浦にあるようです。
昔、この阿漕浦は、
伊勢神宮で、毎年6月と12月の月次祭、9月の神嘗祭に御贄を奉る
ため、一定期間、漁獲を献納したいたようです。
しかし、漁を生活の生業にしていた阿漕の漁民にとっては、大変な
ことで、度々密漁を繰り返していたようです。
江戸時代に作られ、芝居や、人形浄瑠璃で広く広まり
それと同時に「アコギ」という言葉が全国的に広まったものと思われ
ます
病気だった母親に、病によく利く「矢柄」という魚を、秘かに漁獲を
繰り返していたところ、ある日、平治と書かれている笠を置き忘れ
ているのを、役人に見つかり、平治を引き立てられ、
さらに、簀巻きにせられて、海に投げ込まれたという伝説です
その平治の魂を供養をしようと、現在も、「平治盆」が続いています
また、平治が忘れていった笠を、基にした銘菓といえば
御存知の人も多いと思われます。
ハイキングで砂浜を歩くというのもいいですね
今日は、たくさんの足跡が残されています。
ここには、模擬交通施設が作られていて、コースの中には、
足こぎ式の車が走っていました。
日本古流泳法である「観海流」の発祥地を記念して造られた像と碑
です。
「わしが、正しい泳ぎを教えてやる、フンドシ締めてついてこい」と
言っているように見えました。
このコース、もう一つのハイライトです
ここから海を離れて、この川に沿って歩いていきました。
前方には、どっしりとした橋脚の橋が見えています。
この橋は、歴史を物語る貴重な橋でした。
橋の名は、岩田川橋梁
下流側は、歩道用の通路が付け加えられていますが
上流側は、橋の姿がよく解ります
黒く塗られた橋は、車用の橋にしては、どこか不自然な感じがする
のも無理はありません
この橋、元々は伊勢電気鉄道伊勢線の橋梁だった
すなわち、この上を電車が走っていたのです。
土曜日なので大型車の通行は見られませんでしたが
近くに国道23号線があるので、ここをさけるかもしれません
伊勢電気鉄道の電車が走ってくる姿を想像してみました。
そして、どんなリズムを、この橋は奏でていたのでしょうか…
吊りかけのモーター音を、重く低く響かせながら
電車が橋に侵入すると、プレートガーターが
ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャンと賑やかに音をたてて
いたのかもしれません。
さて、ここから次に見えてきた橋まで、川沿いを歩いていきますが
続きは明日です。