医療チームが中国到着、少ない情報「とにかく現場へ」
日本の国際緊急援助隊の医療チーム(田尻和宏団長)が20日深夜、チャーター機で四川省成都市近くの双流空港に到着した。
21日朝、中国政府と情報交換をしたうえで被災地に向けて出発する。現地では同チームを待ちわびているが、中国側からの情報が少なく、支援活動は手探りでのスタートになりそうだ。
派遣された医療チームは団長以下総勢23人。医師4人、看護師7人のほか、臨床検査技師や放射線技師なども含まれる混成部隊。長時間、がれきの下敷きになっていた人が腎不全を起こして死に至る「クラッシュ症候群」の治療や不衛生な避難生活の長期化による感染症対応も可能な布陣だ。
同チームは、阪神大震災の教訓で結成されたDMAT(災害医療支援チーム)で訓練を受けるなど実績十分。しかし、地震発生直後には要請がなく、救助チームよりほぼ5日遅れの現地入りとなった。必要とされる薬品や医療機器などの情報も不足している。
チームからは「中国側から具体的な要請が伝わってこない」と戸惑う声も上がるが、同隊の小井土雄一・支援副委員長は「今はとにかく現場に出て、出来ることをしていくしかない」と話している。
この日午後10時56分(日本時間午後11時56分)に双流空港に着いたチームは21日帰国予定の救助チームと被災状況などの引き継ぎを行った。この後、記者会見した田尻団長は「感染症も発生し、二次災害も起きて大変な事態になっていると聞いている」と述べた。
出典:読売新聞