日本映画
1984年に公開された映画だけれど、
2024年の現在、アニメのリニューアルで「うる星やつら」をかなり原作に忠実にやっているから、ひさしぶりにこの映画を観てびっくりした(この前は、もう見ないと言ってたけどやはり名作、観ました)
めちゃくちゃオモロイ
押井守、スゲエ・・
はじめて観たのはいつごろかな、20代だな、たぶん
内容は完全に忘れていた
なぜかわからないけど「ビューティフルドリーマー」という映画がものすごく面白かった、ということだけは覚えていた
何がスゴイって、「うる星やつら」の弱点、というか、急所というか、なぜうる星やつらがこんなに人気を得ているか、をぜんぶバラシてしまっているところ
いやいや、押井さん
それ言っちゃダメなんすよー
当時、現実逃避して漫画に逃げている人間に対して、いや、それ、本当はこうだから
って正面から説明してしまった映画
Xmasを楽しみにしている子供たちに、
いや、それお前の親だから
って言ってしまった感じに近いかも
ってのを思いっきりやってしまった映画
原作と違うことでよく語られるのは、ルパン三世のカリオストロの城
あれだってルパンはあんなんじゃないじゃんって言われるけれど、あれは宮崎駿が宮崎駿のためだけに、ルパンってこうだったらいいなあっていう理想とするルパンやクラリスだから
漫画をアニメ映画化するって、そういうことになっちゃうよね
キャラの世界観は頂いて(すごくズルいっちゃあズルい)、こういうストーリーなら面白いんじゃないか?って、、
(じつはキャラを説明せんでもいいから時短にもなるっていうビジネス的な)
これは、これからもずっと議論されるだろうけど
原作に忠実で成功したのは、この世界の片隅に、くらいかな
このオッサン、「夢邪気(むじゃき)」っていうんだけれど、ちゃんと押井守は「うる星やつらは『無邪気』が魅力の素晴らしい漫画です」って言いたかったんじゃないかと勝手に思ってる(フォローしたとも言える)
人は何かに大切に守られていると感じると、こころから無邪気になれる
俺の大好きな言葉、「 モラトリアム 」万歳だ
結局は、
壮大な○○オチ
これ、知ってても楽しめるので大丈夫、途中でわかるし
でも、最後のほうのエンディングに向けての畳みかけは、結局ラブコメディらしく、これが無いとこの映画は面白い!とはならなかったはず
諸星あたるはあんなことは言わない、そう、そのとおり
でも、映画だから
終わらせにゃならんから
それを思いっきり言わせた押井監督におれは感謝と拍手を送りたい
やっぱりハッピーエンドなラブコメディ
最高ですよ押井さん
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