全話完走の感想②
『快傑ズバット』全32話
『快傑ズバット』(かいけつズバット)
1977年2月2日から9月28日まで、東京12チャンネルで毎週水曜19:30 - 20:00放送
当時はもう特撮物は卒業して、ヤマトとかに夢中になってリアルタイムではまったく無視していた。
存在も気づかず、高校生の頃にビデオブームで、ようやくカルト特撮番組として流行ってました。
けどまったく観る気もなくてね。
なんとなくアオレンジャーやV3の宮内洋さんの印象はあっても、キザな風来坊主人公って感じで、
赤いズバットにも関心がなくて。。。
そんな快傑ズバットのYoutubeなどチラ見するとなんともバカらしいシーン満載で興味を持ち、
アマプラ配信ってことで全話鑑賞してみました。
☆基本的なエピソード展開(実に単純で全話統一で笑う)
1.放浪する早川の行く手を、何らかの特技(早撃ち、居合、いろいろ)を持つ用心棒が憚る。
2.その早川は「○○の達人。ただし!その腕前は日本じゃあ二番目だ。」と言って用心棒を挑発。
3.用心棒と早川の特技対決! 勝敗はもちろん早川
まぁーいろいろありまして。。。
4.ズバッカーに乗ったズバットが現れ、用心棒およびボスに決戦を挑む。
高台から見下ろしたズバットが名乗る!
”ズバット!参上!ズバット解決”
人呼んでさすらいのヒーロー! 快傑ズバット!!
という決め台詞で登場(魔進戦隊キラメイジャーもこのフレーズ引用)
5.「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!?」と問い詰める。
第19話以降は「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!?」と日付まで問い詰めるようになる。
「違う、その頃俺は○○にいて、××をしていたんだ…」などアリバイを語って無実釈明するww
6.ラストこの者○○(今回の悪事の内容)犯人!」と記したカードを置いて立ち去り、警察(東条)が駆けつける。 ちゃんちゃん
番組序盤からこの一連の方程式があり、外連味たっぷりにおバカを真面目に演じる宮内洋さんがダサイを越えてカッコイイ(褒めてます^^)
また製作陣や俳優陣の遊び心というか、いろいろやっちゃえ!感というか居直り感が溜まりませんw
あすかああああああー
殺された親友・飛鳥五郎の仇討ちが番組の推進力となって良し。
終盤に至っては外連味もますます冴えわたって、視聴者もこのおバカ加減を”待ってました!”と限り、番組のメインお家芸に発展して、ゲスト俳優陣も豪華になっていく過程がよーく分かります。
おバカも真面目に演じれば箔がつく。。
特に打切りが決まった辺りの終盤の開き直りっぷりには拍手。
ズバット登場シーンは尋常じゃない高台に立ち上がるズバットを遠方からのズームで写したり、かなりのアクションと度胸を伺える。カルト番組を採掘する東京12チャンネルにして、本作もいま鑑賞すると立派な特撮ヒーロー物。 忍者キャプターの後番組だったのね。。
時世のトレンドを取り入れたエピソード(犬神家・アガサクリスティー)もあって時代が映し出されている点も多い。
私立探偵と日本的な風来坊な主人公が殺害された友人の復讐を誓い、難事件を解決するヒーロー。
こりゃー股旅時代劇ですわな。
主題歌はカッコイイし、この主題歌が始まるだけでガン上がりしますし、1話完結でサラっと見れる痛快ヒーロー劇。 昭和が残した特撮物としてホント愉しかったー
あっ あと1話~3話主題歌のイントロで”かいけつ・・・”って台詞部分がテープが間延びしたようなマヌケ声が笑う。 後に男気ある声で録り直したか、キチン差し替えられてズバっと解決w
これを機にソフビ魂などフィギュアを買って遊んでいます。
宮内洋さんといえばアオレンジャーですが、やはりズバットこそベストアクトかもねー
キレンジャー役の もテニスの陣太郎として畠山麦が友情出演(29話)
『快傑ズバット』傑作エピソード
1 話 さすらいは爆破のあとで
5 話 花売り少女と白い粉
19話 悲恋 破られたラブレター
30話 悲しき生と死の間に