【人材も時間も必要】

続き・・・

実際、日本の製品は中国製品などと比べると高い。品質が高いといっても、ドイツ車のような高級品ばかりをつくっているわけではない。しかし、特徴のない中級レベルの製品ではない。品質は申し分なく、それに比して価格は高くない。サービス体制も整っており、ブランドの名も通っている。これが消費のボリュームゾーンにマッチし、売れている。
 しかし、この総合的な競争力を維持するのは容易ではない。特に自動車、家電は海外生産を拡大している。今の強い日本式モノづくりを海外に植え付けるには、人材も時間も必要だ。一方で、自動車に匹敵するような次代の稼ぎ頭は、一朝一夕にできるものではない。難しい問題だ。

中国製品

⇒今年から始まる団塊世代の退職者増加。果たして匠の継承はキチンと行われるのでしょうか。脈連と語り継がれてきた日本独自の発想法・アイデアからものづくりにかけるノウハウを他国に流れないような政策が必要になって来ています。