ルビーやサファイア、いわゆる「コランダム」には
 一般的に加熱処理を行う事で、内部にある不純物を取り除き
 宝石の持つ潜在的な美しさを引き出しています。
 「自然界でもう少し高い熱が加わっていれば…」と言う理論で
 価値を損なうものではないのです。

 しかし、ここ数年すごく気になる処理がありまして…
 『鉛ガラス含浸処理ルビー
 ネットオークションやTV通販でも多く扱われていて
 でも、この種のルビーがどんな存在かの説明がほとんどされていない!
 商品詳細のコメントにも「含浸処理」としか記載されないので
 まさか、鉛ガラスが入っているとは思わないでしょう…

 当然処理前の石は低品質の安価なものなので
 それなりにアクセサリー価格で販売するのなら良いのですが
 鉛ガラスの処理により改善された、見せかけの美しさに対して
 不当とも思われる価格で販売されるものが目立ちます。

 実は今年の7月までの鑑別機関の表示も実にファジー

 鉱物名:天然コランダム
 宝石名:ルビー
 開示コメント:透明度の改善を目的とした透明材の含浸処理*が行われています

 …なので販売側も詳細部分には「含浸処理」のみ記載がほとんどでした。

 しかしとうとう、7月1日より新表記に変わりました 

 鉱物名:天然コランダム+鉛ガラス 
 宝石名:ルビー+鉛ガラス 
 開示コメント:鉛ガラスの含浸処理が行われています
       表示重量には鉛ガラスの含浸物質も含まれます


 今後はこのような表記での取り扱いになるのでしょうが
 問題は今までに、詳しい説明も無く『天然ルビー』として購入したユーザー!
 7月からは、「あなたのルビーは変わりました」ってこと?
 ある意味リコールではないか?これは!!

 しかも、開示コメントにあるように鉛ガラス分もルビーの重量とされていた…
 一説によると、0.8ctの元石が鉛ガラスの含浸で1.0ctUPになる事も。
 
 宝石として販売してはいけない石だったのではないでしょうか。。。

 もちろん、QVCのジュエリーはこのような販売はしておりません。
 タイミング良くちょっと宣伝ですが(^^)v
 7/16 18:00~ 非加熱のルビーをご紹介します!
 http://qvc.jp/bangumi/detail.do?src=1307161800&serverId=5 

 
 非加熱ルビー.JPG

 「汚い<非加熱>より綺麗な<加熱>」がモットーなのですが
 今回は「綺麗な<非加熱>」のみご紹介!!
 どうぞお楽しみに。