かのクレオパトラが愛した宝石とも言われ、古代よりその存在が特別な【エメラルド】
 ひと昔前には、宝石店のショーウインドウを華やかに飾っていたこの宝石も
 良質な原石の産出量の減少により、表舞台ではあまり見かけなくなった気がします。

 主要産地はコロンビア
 世界のおよそ6割を占めると言われています(ブラジル・ザンビア・パキスタンが各10%程度)
 豊富な原石があれば、当然綺麗なエメラルドもたくさんある訳で
 エメラルドと言えば、コロンビア となったのです。

 美しい深い緑色が魅力のエメラルドですが、実は緑の中に微量の赤が含まれていることで
 あの特有のエメラルドグリーンが生まれるのです。
 ルビーにも含まれる元素の<クロム>
 これが含まれているベリルのみ【エメラルド】の称号を得られます。
 (クロム着色以外のベリルがグリーンベリル) 

 この偶然が如何にすごいか! 
 陸に多いベリルと海に多いクロムが出会う機会は、通常の環境ではほとんどありません。
 地球規模の大きな地殻変動のような、すごい力が働いて
 異なる地質同志が偶然にぶつかり合った…
 宝石の誕生はロマンチックですが、エメラルドはさらに情熱的な出会いから。

 では、<コロンビア産>はなぜ美しいのか?
 専門的な話になりますが、コロンビアのエメラルドは「熱水鉱床」で生まれます。
 (ブラジル・ロシア・ザンビア等は変成鉱床)
 これは、岩(堆積岩)に割れ目が生じてその隙間にエメラルドのスープが流れ込み
 その空間のゆったりとした環境でエメラルドが成長して行きます。
 
 情熱的な出会いの後は、静かな環境で愛を育み
 その結果、不純物の影響も少なく美しい結晶のコロンビア産エメラルドが誕生するのです。
 「暗みが少なく、明るく華やかな緑色」こそ、コロンビアエメラルドの特徴でしょう。

 コロンビア産の産地を特定する要素にインクルージョンもあります。
 水の中で生まれる産状から、「三相インクルージョン」と呼ばれ
 液体の中に気体と固体が共存する包有物があるのも特徴。
 黒雲母を母岩とする、変成鉱床と比べても美観を損なうようなインクルージョンが少なく
 不純物である鉄分も少ないため、くすみの無い鮮やかなエメラルドグリーンが楽しめます!

 宝石の美しさのポイントである「蛍光性」にも優れ
 太陽の元では、一段と色鮮やかではっきりとしたグリーンカラーが現れます。
 
 そんな<コロンビア産エメラルド>を
 2/10 14:00~ QVCにて紹介します!
 見ているだけでも不思議と癒される 魅惑の宝石【エメラルド】
 どうぞお楽しみに!!

 ☆ 2/10 14:00~プレシャスジェムズにて生放送☆
 http://qvc.jp/bangumi/daily.do?ymd=20130210&serverId=5

  エメラルド.JPG