【広島】今季2度目の同一カード3連勝 今季最多更新の貯金5&2位で“鬼門”交流戦へ

広島は、接戦を制して今季2度目の同一カード3連勝。今季最多更新の貯金5とし、首位・阪神に0・5ゲーム差に接近した。

 初回は“足攻”で主導権を握った。先頭四球で出塁の秋山が二盗を決め、1死二塁から野間が右前適時打。なおも2死一、三塁の場面でベンチはダブルスチールを仕掛けた。捕手・山本の二塁送球を見て、三走・野間が本盗を成功させて2点目を奪った。

 打線は4回1死二、三塁から秋山の犠飛で1点を追加。その後に1点差に詰め寄られたが、8回は2死二塁から石原の左中間適時二塁打で突き放した。石原は前日の8回にも代打で値千金の同点ソロを放ち、この日は今週2度目となる先発マスクに抜てきされていた。

 先発・アドゥワは、蝦名に初回先頭初球弾を浴びたが、その後は粘った。毎回の8安打を浴びたが、プロ最多となる115球を投げ、6回2失点。リーグトップに並ぶ5勝目を手にした。

 前日まで2戦連続の延長戦でリリーフ陣の疲労も懸念されたが、7回は塹江、8回は矢崎が無失点でつないだ。9回は栗林が2点リードを守って、リーグトップに並ぶ14セーブ目。08年の馬原(ソフトバンク)に並ぶ日本人最速のプロ178試合目で史上36人目の通算100セーブを達成した。

 休養日を挟み、28日のオリックス戦(マツダ)から交流戦が始まる。新井監督1年目の昨季は9勝9敗だった。開催3年連続(20年は中止)で最下位だった負の流れは止めた。今季は17年以来6年ぶりの勝ち越しを目指す。