先々週、さくらが夜に何度も目を覚ました。
いつもと様子が違うので、一緒に起きて聞いてみると
「のどが凄く痛い。」と。
微熱もあったので、これは変だな~と思って朝を迎えた。
熱が38度を越えていて、しきりにのどを痛がるので、
これは溶連菌が濃厚だな~と思って病院へ。
(周りで溶連菌にかかったお子さんが3人もいたため、
ピンときた。)
病院大嫌いのさくら。
昨年の冬は、
「病院に行くぐらいなら、頑張って熱を下げるから!」
と、39度あった熱をひと晩で平熱にまで下げる根性の持ち主。
そんなさくらがのどの痛みに耐えかねて、
「お母さん、病院まだ?早く連れて行って!」
と泣く始末。よほど辛かったのだろう。
本当に辛かったら、自ら病院要請をするものなんだな、
と変な観察をしながら時を待ち、かかりつけの病院へGO!
検査の結果、「溶連菌」。
「溶連菌は抗生剤が効く、珍しい病気なんですよね~。
かぜなんかのウィルスには抗生剤が効かなくて、
何もすることがないんですけど、溶連菌には薬がバッチリ
効きますから良かったですね。」
と相変わらずとても前向きな楽しい先生。
10日分の薬と、尿検査用の容器をもらって帰った。
薬を1日分飲んで迎えた次の朝。
37、1度。ん~?微妙。
溶連菌は1日分薬を飲んだら、次の日には平熱になるから、
微熱でも熱があったら連絡をするように言われていた。
まだ朝早かったので、そのうち平熱になるかな~と、
仕事の残りをやることに必死になっていると、
休んでいた分の宿題をやり、元気になったのか走り回っていた
さくらが少し横になり始めた。
「さくらの熱が38度あるぞ~。」
とダンナ。
それはいかん!と病院に電話したのが、閉館30分前。
いますぐ来て下さいと言われ、病院で熱を測ったら39、2度。
「お母さん、この体温計おかしいんじゃない?
家で測ったら38度だったよ~。」
と2人で雑談していたら、先生に呼ばれて、
さくらは人生初の血液検査をすることに。
「溶連菌は、薬を飲んだら1日で鎮静化の方向なんですよね。
でもまれにイレギュラーな方向に進むことがあって、
さくらちゃんは今回、イレギュラーなコースに入った感じです。」
と明るい調子で言われたので、笑っちゃいけないけど笑ってしまった。
先生もつられてワハハハと診察室で和んでいたものの、
血液検査の結果が出て、
「これはちょっと笑えないことになってきました。
体の炎症度を表す数値があるんですけど、すごく高いんですよね。
簡単に言うと、肺炎を起こしている人の2倍近くの値です。
これは・・・点滴を投入しないとだめですね。
今日は土曜日だから、救急に行ってもらって点滴入院かなあ・・・
うーーーーん。」
と悩む先生。
さくらが入院???と事態がよく呑み込めていない私に、
「でもね、さくらちゃんの様子が血液検査の結果と
すごくギャップがあって、僕たちもちょっととまどってるん
ですよね。普通この数値だと、病院に入ってきた瞬間から
この子ヤバいなってオーラが出てるんです。
さくらちゃんみたいにお母さんと雑談するなんて、
普通ないんですよね。だから入院・・・うう~ん・・・」
と先生や看護師さんも、飲み薬で対応を続けるべきか、
点滴入院をするべきか悩んでいる様子。
とりあえず救急病院へ連絡してくれ、
小児科の先生と話をしてくれ手配してくれた先生。
「今、救急病院の先生と作戦会議をしました。
今からここで、一発点滴をぶちかましてみましょう。
火事にちょろちょろと水をかけていた(飲み薬)のを、
ホースで一気に消火する(点滴)イメージです。
それで熱が下がらなかったら、夕方に救急へ
行きましょうか。」
と、その日の診察時間も終わり、先生と看護師さんの業務は終了したのに
点滴を打ってくれることになった。
先生と看護師さんのご厚意で打ってくれた点滴が、
救急病院に走りこむ予定時刻直前に効いてくれ、
なんとか点滴入院を免れたさくら。
採血(親指に針を刺した)は痛くて泣いていたけど、
点滴は全然痛くなかったとか。
ファブリー病の検査(採血)、点滴の準備運動にも
見えた一日だった。
何はともあれ、やっぱりかかりつけの先生は
最高の先生だな~。