キリンと言ってもお酒のキリンです!麒麟。

カバー写真は意味なしの釣りですごめんなさい。




僕はお酒大好き人間ですが、


ビールは基本的にキリン派です。

一番搾りと本麒麟🦒。




↓昨日も飲みました。






元々メーカーも種類も拘りなかったんですけど、


キリンの元社長の布施孝之さんが好きになってからはキリン一択。


布施さんは2021年9月に、心室細動により61歳で亡くなりました。





減収減益続きだったキリンビールを11年振りに国内シェア首位奪還させたという実績も素晴らしいのですが、僕が心を打たれたのは、「ビールを通してお客様も、従業員も幸せにする」という強い信念です。


社長就任当時の当時のキリンは、仕事がうまくいかないと周りのせいにする組織風土だったそうですが、布施さんが社長になってから少しずつ変わっていき、従業員が高いマインドで仕事に取り組むようになったそう。

マーケティングだけでなく、社員のマインドとの掛け算で、シェア首位奪還となったわけです。




布施さんについて、個人的に1番印象に残っているエピソードは、子会社である小岩井乳業が赤字続きで、100人のリストラが決定した直後に布施さんが小岩井の社長に任命された時の話。


布施さんは決定事項に従うしかなく、リストラを断行するのですが、対象となった従業員全員に、直筆で手紙を書いたのです。しかもそれぞれ在職中に貢献したエピソードを込めてです。


100人分、、やろうと思ってできることではないですよね。


リストラされた従業員の中には、「最後の社長があなたで良かった」と返事の手紙を送ってくれた方もいました。




すごく良い話じゃないですか!?




人間として、単純な知性だけでなく、人を想う気持ちにも溢れた人格者やったからこそ、従業員のマインドを変えることができたんですね。




ちなみに一番搾りは、布施さんが大阪支店長の頃に、本社の指示を無視する覚悟を決めてまで、ラガーやその他の商品を一切排除して、一旦集中で売り込んだ商品です。

これが今日のキリンの主力商品にまで成長しました。


また、本麒麟は社長就任後に発売されたビールです。

当時のキリンのイメージとは全く異なる赤いパッケージで社内からも批判が多く出たそうですが、責任は全て自分が取るという覚悟と信念で発売にこぎつけ、大ヒットとなりました。


なので、尊敬通り越して崇拝の心でこの2つを愛飲しています。単純。





企業は営利団体やし、潰れたら路頭に迷う人がたくさん出るわけやから、1番に利益を求めることが当たり前と思ってしまいますが、商品を通じた人間の幸せを1番に考えながら、結果として利益がついてくるという布施さんの経営理念は、現代の企業の在り方、果たすべき社会的役割について、一石を投じていると思いますね。




ブログには書ききれないのでこのへんにしますが、「こんな職場で働いてみたい」「こんな人の下で働いてみたい」と心から思える人に出会えたら、幸せですねにっこり


うちの会社の上司に爪の垢を煎じて飲ませたい真顔お金いただいてるんであんま文句は言えへんけどな。





最後に一つだけ。

布施さんは亡くなった当日も朝から出勤されており、今後の会社の方針について、社内向けに自らプレゼンを行いました。

その資料の最後には直筆でこう書かれていたそうです。




たった一度の人生で 

キリンに入ったからこそ 

一緒に喜び合える皆さんと

巡り合うことが出来た。

布施孝之




亡くなる当日に、自らの運命を予感していたのかと感じてしまうようなメッセージですね...




凡人すぎる私が偉そうに語ってますが、


偉大すぎる男。布施孝之物申す






思いを馳せながら冷蔵庫の本麒麟を飲みたいが、



今日は休肝日です。


くぅ〜〜〜。