国が介護保険から、要介護1と2の高齢者に対する訪問介護、通所介護を市町村が運営する「総合事業」に移管しようとしている

 

 

若い世代の保険負担が大きく、世代間の不公平感を無視できなくなっている状況はよくわかるけれど、

 

 

なぜ、こんな大事なことが、テレビや新聞でもあまり取り上げられないのが不思議で仕方ない

 

 

高齢者の中にも富裕層はたくさんいるし、年金は少なくても不動産収入があったり、いわゆる地主系の方たちには、申し訳ないが応分の負担はお願いしたいと思う

 

 

けれど、わがやのような資産と言えるのは家だけという層には今回の改訂がどうなるのか、心配でしかたない

 

 

今夫は週に2回のデイサービスと月に2回(二泊三日)のショートステイと車いすをレンタルしている

 

 

これらの利用料は確実に上がると言われているし、内容も国の基準ではなく、市町村に委ねられるから、サービスの内容も質も変わってくるかもしれない

 

 

政府はお得意の「自助」を全面に出してくるかも・・・

 

 

介護保険が後退しないことを切に願うしかない

 

 

一般的に夫が病に倒れたら、妻がひとりで介護することが多い

 

 

私の周りにもいまだに「妻たるものは、夫の世話をするのは当たり前」と言って、介護サービスを受けず、当人を必死で介護している人が3人いた

 

 

ある人は自分が病に倒れ、ある人は末期がんで、ある人は自殺未遂をした

 

 

みんなひとりで抱え込んでいた・・・

 

 

「旦那さんも大事だろうけど、あなたの人生も大切にしてほしい」

 

介護が5年を過ぎたころ、友人知人にある時、急に言われるようになって、私は夫を定期的にショートステイにお願いして、自分の時間を持つようになった

 

 

身体を休め、会いたい友だちに会い、芸術にふれることもできるようになって、生き返った気分だった

 

 

仕事も辞めずにすんで、今は活動の幅も広がっている

 

 

介護保険がなかったら、たぶん心も病んで私は今この世界にいなかったかもしれない

 

 

若い世代とも話し合って、お互いに支え合えるような関係を持ちたい

 

 

「いつも助けてくれてありがとう」「私もお礼にあなたたちの役に立たせてください」

 

 

そんなことを考えながら、私は毎日を暮らしている・・・