8月の終わりから急に朝夕が涼しくなってきて、家事をすることが楽しくなってきた
これは私の習性なのか、毎年この時期になると図書館に行き、秋に向けての料理本や片付けやインテリアの本を借りてきて、何か新しいアイデアはないかと一応はさぐってみる
料理家の栗原はるみさんの本は好きで、気に入った時は買ったりもするし、息子さんの栗原心平さんの料理番組「男子ごはん」も好きで毎週日曜日のお昼は楽しみに夫と見ている
最近は沖幸子さんや坂i井より子さんの本も好きで、ズボラな私でもできる家事のヒントはないかと考えるのも楽しい
世の中で成功している人のほぼ８割は朝型人間だと思う
栗原さんや坂井さんは、たいてい5時か5時半には起きて、身支度をして朝食をきっちりと作り、夕食の一品まで下ごしらえするという
何度も何度も書いてきたからこのブログを読んでいるかたはご存知のように、私は朝が弱く、どう頑張っても7時にしか起きられない
そしてさらに昼寝もしたいし、昼寝をすれば元気復活で夜はけっこう遅くまで仕事をしたり、本を読んだりする
でも、早朝から薄化粧をして、窓ガラスをみがく栗原さんの姿は素敵で、ひとりの朝の時間を満喫するライフスタイルはあこがれだ
庭を歩いて花柄をつんだり、まるでターシャ・チューダーみたいと思いつつ、明日こそと思うけれど、朝になればやっぱり人格はそうそう変わらず、「まあ、いいか・・・もう少し寝よう」となる
夫はたいてい夏は６時半には起きて、ひげを剃ってテレビを観ながら私の起きるのを待っている
本来、妻たるものは夫よりも早く起きて、身支度して朝食を用意するものと、母からは教えられた（もちろん夫が元気な時はそうしていた）
でも、夜仕事をする私には無理な話で、夫には申し訳ないが毎朝「テヘヘ・・・ごめん、ごめん、パパ」とパジャマ姿のまま手を振ってリビングに入る
それでも私なりに楽しく快適な毎日を過ごすために実践していることは、洗濯は夜にして、家の軒下に干したり、ネコのトイレ掃除もすませ、
朝起きてきたときに気持ちがいいように寝る前にリビング兼ダイニングのテーブルの上は片付けておくとか
流しの中はきれいにして、三角コーナーには生ゴミは絶対に残さず、ふきあげてから寝るとか
トイレや洗面所は使うたびに「小掃除」をして、朝は洗い物と掃除機掛けだけにして９時にはだいたいのことがすんで、メイクも出来上がっているという状態にするようにはしている（私の場合薄化粧とはいかず、メイクと髪で３０分はかかる）
それでもお昼までは３時間しか使えないから、やっぱり朝はダラダラしていると何もしないうちにランチタイムがきてしまう
長女は敦史が幼稚園に行くようになって、毎朝５時半には起きている
さすが、私の血を引く敦史は起きてきてしばらくぼーっとしていて、朝食も軽めで「何を食べるの？」と尋ねると「バナナとヨーグルト」という「アンタは女優か！？」というような子だ
反対にレイちゃんは起きてきていきなり食卓にすわって「パン！！」という変わり種
長女は幼稚園に送っていくまでに家事一切を済ませて、敦史を送っていったら内職を納品し、水辺の大きな公園でレイちゃんを遊ばせ、そのあと買い物に行っても、家に帰ればきれいに片付いた部屋があると落ち着くという
ひとそれぞれの家事の手順があるし、主婦業はこり出したら際限がないから、やればやるほど楽しくなるのもわかる
もし私がひとりで生きていたら、こんなに家事を楽しめただろうか・・・
栗原さんも「家族のおいしいと言ってくれる言葉が励みだった」というし、彼女のすごいところは寝ても覚めてもどうやったら、もっとおいしい料理がつくれて、もっと掃除や片付けや収納が楽しくなるかを考え続けているところだ・・・
年をとると、昔はきれい好きだった人もだんだん不精になり、食べることもおろそかになり、「暮らし」そのものが成り立たなくなっていく
古いだけで、特におしゃれでもなんでもない家だけど、今夫とふたりになって、こうして暮らしていると、いつまでもこの当たり前の暮らしを続けていけたらなあと思う
サヨコさんは言う
「女はね、男性に比べてアカがつきやすいの、だからお鍋をみがき、窓ガラスをみがき、顔をみがき、心をみがくのよ
」
笑ってしまったけれど、なるほどとも思う
年をとるにつれ早起きになるというけれど、それは私にはどうもあてはまらない
でも、やっぱり家事をできるだけ早めにすませて、朝は朝でおでかけしたり、仕事も朝の方がさくさくと進むのも事実だ
秋は新しい料理に挑戦したり、部屋のインテリアを少し変えて、二人だけになったこの家での暮らしに季節感を取りいれて、仕事も家事も介護もどうやったらもっと楽しくなるのかを私なりに考え工夫していきたいと思っている・・・