”蔵の街”というのは各地にあるが、そのひとつ 栃木市を訪ねた。

嘗て早春に訪ねたことがあるのだが、今回は時節柄というか 端午の節句前で川縁りは鯉のぼりで賑やかであった。

 

           

 

江戸時代、この街に流れる『巴波川』(ウズマガワ)の舟運で、ここ栃木から江戸迄 三日三晩で物を運び  交易がなされたそうだ。

川沿いには、黒塀が続き、白壁の土蔵が建っている。

これらのうち、塚田家を見学したが、木材回漕問屋として財をなしたらしく、蔵の他 数寄屋造りの離れや庭園・水琴窟の他、遺された調度や食器の品々はまさしく 豪商の風格であった。

その他  蔵芝居や人形山車など、古都によくある古来のお祭りが再現されていて興味深かった。

 

折角なので、遊覧船に乗ることにした。

菅笠をお借りして被り、船頭の歴史案内と船頭歌を聴きながら

竿漕ぎの舟から蔵を眺めた。

 

    

 

タイムスリップしたようなひとときを味わい

川岸に並ぶ骨董屋さんを覗き見しながら駅まで戻り  

再び電車に乗った。