街はホントに少しずつ、一歩ずつ…いや、半歩ずつくらい(?)、日常を取り戻しつつある。
もちろん被害甚大な部分もあるが…大きな意味で歩を進めているのは確かだろう。
ただ…まだ状況がよく飲み込めていないことがある。
それは知人・友人2名の死亡と、2名の行方不明。
日々を一生懸命生きていると忘れそうになる…でも落ち着くと思い出して目頭が熱くなる。
10年来の友人が亡くなったのを知ったときは1日半ほど何も考えられなかった。
「Sが宮城で亡くなった」・・・友人からの一報。
東京で仕事をしていたはずの彼。
「またまた~、そんな冗談面白くないけど?」とイラッとする俺。
「俺もそう思ったけど・・・・・・・・・・・・・」無言になる友人。
どうやらSは昨春から転勤で宮城勤務となっていたようだ。
TVで流れる死者・行方不明者○○人というテロップ。
「ひどいなぁ」、「大変だなぁ」と心は痛めるもののどこか他人事だったのかもしれない。
近しい人間の死に呆然とした・・・今も日記を打ちながらも何がなにやら・・・まとまらない。
言いたいこともよく分からない。
とここまで書いたのが3日前、アップするには至らず…でも、不思議と涙はまったく流れなかった。
みんなで彼の想い出話をしたいということで各々が写真を探すことになった。
探しながら徐々に思い出があふれ出して来る。
彼の写真はほとんどなかった。
あぁ、写真を撮られるのは嫌いだったなぁ…カメラマンばっかりだった。
そうそう無理やり撮ったら温和なのに激怒したっけ。
すっごい優しいやつだったなぁ…あんなに気配りできるやつ他に知らない。
酒も飲めないのに飲み会好きで、焼き鳥には異常なこだわりがあったな。
運動神経いいけどよくつまずく。服はよくその辺に引っ掛けて破く。
靴の履き方が悪いのか磨り減り方がハンパない。
東京土産に北海道物産展で2回白い恋人買って来てデコピンしてやったっけ。
そういう茶目っ気がみんなに好かれてたんだよな。
・・・・・・・思い出したらキリがない。
なんでかなぁ…いい人ばっかり先に逝っちゃう。
こんなんじゃ俺長生きしちゃうじゃん。。
「俺なら誰にも迷惑かけないし代わってあげたいくらいだよ」なんていうと、色々怒られそうだけど…まぁ、彼も間違いなく怒るんだろうけど…それくらいいい奴だった。
彼の家族は言っていた。
「どんな形であれ見つかって良かった。みんなに想ってもらえて息子は幸せだ」と。
ここではじめてみんな号泣。
こう打ってる今も思い出して号泣。
人生には色んなドラマがあるものだけど、こんなドラマはごめんだ。。。
悔しすぎる。
ただ、ご家族が言うように彼は見つかって良かった。
俺の知人を含めてまだ行方不明の人達がいる。
見つかっても身元が分からぬまま…という人達がいる。
今もこの日本に、すぐそこに…それが確かな現実だってことを日常に戻りつつも忘れちゃいけない。
水が出て、食料が手に入って、ガソリンが入れられて…その当たり前の日常に埋もれてしまってはいけない現実が間違いなくあるんだ。
自分も含めて人々は生きることに一生懸命で、身近にある命の灯火の明暗に目を向けられてはいない気がする。
命のありがたさと大切さ…震災という身近に起きた皮肉な教訓だけれど、大事にしていきたいと思うし、周りにも感じて欲しい。
そして、亡くなった方の分まで強く正しく思いやりをもって生きよう。
おっと…最近まじめだな俺(笑)