アバター。おそらくエジプトで最も最新と思われる映画館で見ました。
アバターは3Dのため、エジプトでは見れる映画館は相当限られている気がします。
幸いにも家の近くに映画館があるので、ひょこっと行ってきました。

そこで簡単にレビューです。★★★☆☆ 3つ!

まだご覧になってない方はネタバレですから、お気をつけください。


3Dは迫力もありますし、目新しい感じ満載だけど、なんか不自然ではあり、まだあの感覚に居心地がいいとは思えないです。たまに目が痛い?頭くらくらです。もっと高度な技術が生まれれば、あの不自然な感じももっと自然になるのでしょうね。技術の進歩が楽しみです。

さてストーリーについて、なんかがっかり、なんか腹立ちました。
あまりにヒーロー主義で共感できなかったです。涙一粒もちょちょきれませんでした。

私は映画はハッピーエンドじゃないと、絶対嫌ですが、アバターについては、無理やりハッピーエンドに見せかけていて、うそがいっぱいって感じてしまいました。

当然フィクションなんですけど、現実の人生や生活、感情も当然重ねるので、あんまり都合よく終わると、え~!!そんなのありですか・・・、と興ざめしてしまいます。

とっても簡単にストーリーを私の見解でまとめると、こんな感じ。偏っていますので、ご注意ください!!
アバターという民族の中に開発組織の人間が入ってきて、すったもんだして、伝説の勇者として認められて、いきなりリーダーシップをとって、みんなに戦おう!!と呼びかけて、最終的に勝利を勝ち取る、めでたし、めでたし。

もともとちゃんと機能していた人々の伝統的な生活の中に、まったく違う世界からきた者がリーダーシップをとって、大きなことを成し遂げるのって、すごく大きな犠牲を払うと思います。土地勘とかもないわけだし・・・。失敗する確立大です。

一番違和感だったのは、武器も持たない人々が本当に戦わないといけないの?という点です。

現実的にはそんなに簡単に勝利できるわけもなく、泥沼化です。
だからこの映画は夢はありますが、実は薄っぺらい幻想を謳っているだけに感じます。
(そんなこと映画にしたら娯楽映画でなくなってしまうので、身も蓋もなくなってしまいますね・・・。)
「やられたらやり返すのが勇気あること」というメッセージを私はかんじましたが、本当に戦うことが正しいことなのかな・・・。

もともとは開発チームで攻撃してきたサイドの者であった人がリーダーになり、アバターの人々が勝利したという設定は、強者の都合の良い展開ではないですか。もしアバターの人々だけで勝利していたら、きっと多くのこの映画を見る人々の共感を得られないのかもしれません。この映画を見るのは強者の人が多数だから。

結果的にこの元開発グループサイドの人間がアバター社会のリーダーになっていくはずです。
なんか民族の血って、もっと壁が厚いと思うのです。アバターの人にしてみたら、そんなの納得できないと思うんです。でもハッピーエンドになってる・・・。例えて言うなら、パレスチナとか・・・。時間かけて信頼関係を築けるまで、敵サイドから来た人なんて、絶対受け入れられないし、リーダーになんてなれません。

結局、強者の涙を誘うストーリー展開としか思えませんでした。
こんなひねくれた感想をお読みくださり、ありがとうございました。

でも話題作ですから、一度は映画館に足を運んでみるのもいいですね。カチンコビックリマーク

基本、娯楽映画は純粋に楽しめない性分です。
でも「ハルク」という映画は好きでした。
エドワード・ノートンのせいかもしれませんが。
DVD見つけてみてくださいね。
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