YouTubeや著名人のブログなどで日本はオワコンという論調を度々目にします。

円安や社会保障負担増などの要因によるスタグフレーションへの不安が主な根拠かと思います。

近年は、春闘などで大企業を中心に賃上げもされるようになりましたが、インフレや社会保険負担増を加味した実質賃金は下がり続けています。スタグフレーションはじわじわと進行しているのは事実だと思います。



出典:厚労省「毎月勤労統計」

まあ国の平均はともかく、実際に使えるお金、可処分所得が増えればその人の生活レベルは向上するわけです。その方法は2つあります。

節約や倹約により支出を減らすか、収入を増やすか。

どうも私たち日本人は、前者の支出を減らすことに目がむきがちだと思います。
これまでは支出を減らすことでなんとかなったのでしょう。

グラフを見ると実質賃金の低下はここ数年で始まったものではなく、30年も前から進行していたんです。
でも、日本オワコンをよく耳にするようになったのはここ数年ですよね。

これは、支出を減らす方向性が限界を迎えつつあるためだと私は思います。

もうひとつ、厳しい現実を挙げておきます。
退職金が年々減っているんです。



現役時代に少々苦しくても退職金でリセットという手が使えなくなっているんですよね。老後の貧困が社会問題化している原因のひとつでしょう。

もうひとつの解決法、収入を増やす方向に舵を切ったほうがよい、というかもう国民全員必須の課題になったということですね。

日本は、生活が苦しい苦しいと言いながら、大多数の人が屋根のある家に住み、スマホまで持っています。



「貧乏」というキーワードでネットにあったフリー画像。私たち日本人からすればまあだいたいこんなイメージですが、ちゃんと家に住んで、水道水で洗ったお皿の上に食糧がありますよね。

つまり、まだ余力があるんです。
この余力を使い切った時が本当の地獄、つまりホームレスです。




正直言って、国や社会に文句を言っているだけの層が置いていかれるのはもちろん、堅実に節約、倹約をがんばっている層もいずれオワコンになることは避けようがないのかな、と思います。

欧米をはじめ世界の街には多くのホームレスがいて、視界に全く入らないことの方が珍しいです。日本は恵まれています。一度ホームレスになると脱却は難しいですが、今屋根のある建物に住めて、ネットに接続できる人たちは可能性が無限に広がっています。

ですが、大多数の人たちはその可能性を放棄して悲観しているように見えるのです。オワコンにしているのは社会ではなく放棄している人々自体なのでは?

ひとりでも多くの人が収入を増やす方向性で真剣に考え、初めはうまくいかなくても試行錯誤を繰り返し、自分に合った方法を見出せた人から日本オワコンの呪縛から解放されると思います。

「日本がオワコンなんじゃなくて
お前自身が終わってんだよ!」
by ホリエモン

今日はここまで!