2025年12月に開幕した『NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26』も、6月7日の決勝をもって閉幕しました。
決勝ではコベルコ神戸スティーラーズが22-13というロースコアでクボタスピアーズ船橋・東京ベイに僅差で勝利し、リーグワン初制覇を成し遂げました。今季もJSPORTSでDivision1の全試合を視聴しましたので、簡単に戦いぶりを振り返っていきます。
コベルコ神戸スティーラーズ(優勝)
BKとFWが一体となった圧倒的な攻撃力が光りました。ポジションに関係なく“つなぐ”姿勢や速攻で相手のディフェンスのわずかなスキを突き、大量点で圧倒するといったシーンも多かったですね。課題だったプレーの精度も大いに向上し、攻守に盤石でした。
ワールドクラスの選手であるレタリック、サベアらの献身的なプレーもさすがでした。アーリーエントリーの上ノ坊もすでに何年も主力で活躍していたかのような風格を見せ、即戦力としてチームに大いに貢献しています。名門復活ののろしを上げた、という格好ですね。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)
2年連続で惜しくも準優勝に終わりましたが、強力なFW陣のもと、ブレイクダウンの攻防での強さを持ち味に、こちらも攻守に堅実な戦いを見せていました。
FWはマークス、BKはスティーブソンソン、そして引退する司令塔のフォーリーと、各ポジションで要となる選手たちの冷静な仕事ぶりも光りましたね。終盤にケガ人が続出したのが惜しまれますが、SHの藤原の穴を埋めた岡田の奮闘も目を引きました。来季も優勝候補に挙がるでしょう。
埼玉パナソニックワイルドナイツ(3位)
相変わらずの堅牢なDFに加えてアタック力の高さもあり、5年連続でプレーオフ進出と安定感はリーグ随一といっていいでしょう。各ポジションがほぼ固定されているため、試合運びで大きく破綻することがないのも強み。山沢の華麗なプレーもリーグの華、という感じです。
ただ、ここ一番で勝ち切れなくなっているという感じも受けますね。金沢HC2年目は勝ち続けながらも、さらなる世代交代を推進していくというのが課題でしょうか。
東京サントリーサンゴリアス(4位)
3強とは離されてしまいましたが、持ち前のアタッキングラグビーは健在でした。これまで長年チームの顔だった流、中村らが引退し、攻撃力の核であるコルビが退団。HCも沢木さんが復帰するということなので、改めてどんなチームづくりをしていくのか楽しみです。
リコーブラックラムズ東京(5位)
今季の台風の目でした。スクラム成功率トップと密集での強さ(特にギルの存在が大きかった)によりBK陣のランニング能力が活かされ史上最高順位、初のプレーオフ進出を果たしました。もちろん、先頭に立ってチームを引っ張るSHペレナラの存在感もさらに増しましたね。
東芝ブレイブルーパス東京(6位)
2連覇から一転、今季は開幕戦で埼玉に完封負けし、中盤には7連敗。持ち前のフィジカルで劣勢に立ち、反則を誘発してディフェンスが崩されるケースが多発しました。司令塔のモウンガやリーチらも思うような戦いができないという焦りを見せていましたね。
7位~12位
昨季はプレーオフに進出した静岡ブルーレヴズ(7位)でしたが、今季は故障者が続出。上位にはいい勝負をする一方で下位のチームに苦しむシーンが多かったですね。三重ホンダヒート(8位)はリーグ屈指のフィジカルを強みに、高い攻撃力で最高順位に入るなど大健闘。来季の栃木移転に弾みをつけた格好となりました。
トヨタヴェルブリッツ(9位)は中盤以降、強力FW陣を前面に出す戦いにより高いアタック力を見せていました。青木も本領を発揮しつつあります。ただ、序盤の7連敗が痛かったですね。横浜キヤノンイーグルス(10位)は一時は最下位に沈むなど大苦戦。それでも終盤には神戸を破るなど、地力のあるところを見せていました。
浦安D-Rocks(11位)は序盤こそ好調でしたが得点力の低さもあり、その後はしりすぼみ。それでも入れ替え戦では圧勝しています。三菱重工相模原ダイナボアーズ(12位)も終始下位に沈みましたが、サントリーに連勝するなど、D1のチームとしてのプライドを感じさせました。
ともあれ、今季もラグビーリーグワンを大いに満喫させてもらいました。来季はDivision3にAZ-COM丸和MOMOTARO'Sが新規参入。Division2ではNECグリーンロケッツ東葛がJR東日本にチームを譲渡。そして三重ホンダヒートが栃木に移転します。
すでにいくつかのチームで選手の退団やHCなどの首脳陣の交代も発表されており、来季に向けた動きはすでに始まっています。カテゴリ制度の変更もあり、各チームとも編成に大きな変化がありそうです。
また、来シーズン終了後にはワールドカップも控えていますね。ますますラグビーが盛り上がっていきそうで、楽しみです。

