2023年読書 ベスト | 生涯、キリギリス 〜チャーモの部屋〜

生涯、キリギリス 〜チャーモの部屋〜

ミュージシャン(他色々)チャーモのブログです。

117冊もあるとなかなか選べないようですが、しっかり刻まれるものはほんの一部だったり。


というわけで2023年のベストを。


総合ベストは
【おいしさの錯覚】チャールズ・スペンス著 長谷川圭訳

「味覚」だけではなく五感全ての作用による美味しさの感じ方を全力でとことん実験して追求する熱量にバカバカしくもあるけど、食の関心があらゆる意味で?強い私は非常にワクワクさせられました。
「湿気ったポテトチップスを「パリッ」という音を聴きながら食べると美味しく感じる実験」
で、作者はイグノーベル賞受賞してるそう。
好き。そういうノリ。



戦争関連も沢山読み、かなり良いものは色々あったんだけどそのカテゴリーから一冊強いて選ぶのは、保阪正康さんの【戦場体験記 沈黙の記録】がベストかな、と。


「関東大震災の直後 朝鮮人と日本人」などもそうなんだけど、日本人の戦争を知るには被害の悲劇ばかりではなく加害の歴史をしっかり知らないといけないと思いました。
海外でも過激な方々は沢山いるけれど、日本人だってひとたび環境が変われば野蛮な悪魔になれてしまう事は分かっておく必要があると思いました。
保阪さんもだし、関東大震災のもそうだけど「沢山の証言」は重要だなと。




小説部門だと色々迷うけど、今年初めてちゃんと読んだ山崎豊子【大地の子】かな。


これをきっかけに満州の事も色々調べたりしました。
小さい頃中国残留孤児のニュースを見て、親からその詳しい話を聞いて大号泣した記憶もあり、今になってあの頃知った事を再び学ぶ事になったんだな、と。
調べながら読むとあまりにキツすぎてなかなか進まなかったりしたけど読んで良かった作品でした。



おまけ

小説部門を選ぶ時にチラチラコイツが視界に入ってくる…

ん?お前は選ばんよ。
お前を選ぶと頭おかしい奴だと思われるだろ…
うわ!何を、何をするっ!やめろ、やめろおおおおおおおおおおおおおお

的な立ち位置で私の心に入り込もうとするのが安倍公房【カンガルー・ノート】

無になって読みました。
あんなわけわからんのに一心不乱で読み、最後のオチで軽く鬱になった。
あんな作品は初めてだ…

しかしおまえは選ばん。選ばんぞ……(チラッチラッ)




番外編として漫画も。
【徒花〜adabana〜】NON 原案手塚だい
と、アニメが完結した進撃の巨人にするかな…?

徒花は酷すぎる話で胸が潰れそうになるけど見事なラストだと思いました。
悲しいけれど、読んでよかったという気持ちに。
(ならない人もいるかもだけど)



進撃の巨人はもうずっとファンです。
推しです。
やっぱりリヴァイ兵長推しですが、ハンジさんが他人とは思えない自分がいる。



そんなわけで今年のベストを色々でした。
来年は、もうちょっと読んだものが身につくような読み方をしたいなと思います笑

あとは、今クマにハマってるのでクマ関連多めで行きそう🐻

読書は人生経験だ📕