ミュージシャンのためのメディカルハーブ講座ブログ編【ポリフェノールってそもそも何ぞや?】 | 生涯、キリギリス 〜チャーモの部屋〜

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ミュージシャン(他色々)チャーモのブログです。

今回はハーブそのものの紹介ではなく、栄養素についてお話ししようかなと思います(・∀・)

 

 

 

 

昨今の健康志向ブームの影響で、食品、お菓子にも機能性やイチオシな栄養成分の表示がされるようになってますが、

 

 

ポリフェノール1000mg!

 

とか

 

 

 

キシリトール配合!

 

フラボノイド配合!

 

アントシアニン配合

イソフラボン云々

 

 

 

 

みたいな事を言われても

 

 

 

 

「そもそもポリフェノールってなんやねん」

 

 

 

 

って、なりますよね?

 

 

 

 

なりません?

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

ポリフェノールって植物の光合成によって作られる抗酸化成分で色や渋みや苦みとなって現れ、植物が本来身を守るために作り出すものだけどそれを人間が摂取することによって抗酸化作用や殺菌作用や血行促進などの効果が得られるアレだよね??

(・∀・)<ペラッペ-ラ

 

 

 

 

 

 

って即座にサラッと言える人はそんなにいないと思うんですよね

(むしろこんなヤツ居たらちょっと嫌だ)

 

 

 

 

 

 

そんなわけで今日は巷でよく聞く「ポリフェノールってなんぞや?」的な解説をライトに(なにせ5000以上あるので)していきますね(・∀・)ノシ

 


 

 

 

 

 

 

 

おおまかなのはさっきペラペラ言いましたが、ポリフェノールは機能性成分の一つで、多くの植物に存在する色素や苦み、渋みとなる化合物の総称、です。

 

 

 

 

 

そのポリフェノール類に属しているのが、これまたよく聞く色素成分であるフラボノイド類、アントシアニン類、渋み成分のタンニンなどに分けられ、どれも活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、活性酸素も抗酸化作用ももやっとしか分からない方も多いかと思われるんで簡単に説明すると『老防止、身体のサビ止め』といった感じでしょうか?

 

 

 

人体には体内の細胞を傷つける「活性酸素」というものが、常にあらゆる外的要因などで発生します。

呼吸をするだけでも発生します。

 

 

なので生きてる時間が長いほど身体の細胞は傷ついてお肌の劣化や内臓機能の衰えなど、老化が進んでいくのです。

 

 

身体が錆びていく状態ですね、これを「酸化」と言います。

 

 

 

 

それに抗うのが「抗酸化作用」

 

 

 

 

抗酸化作用がある、というのは身体の老化防止、と考えていただければ良いかと思われます(・∀・)

 

 

 

 

 

 

話を戻しますと、ポリフェノールはそんな抗酸化作用のある老化が気になるお年頃にはとても嬉しい機能を持つ栄養素なのですが、そのポリフェノールの種類は5000以上もある、と言われてまして、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンやそばに含まれるルチン、お茶のカテキンなど、「え?これもポリフェノールなの?」といった感じでよく聞く栄養成分もポリフェノールの一種だったりします。

 

 

 

 

 

 

と、いうわけであんなポリフェノールやこんなポリフェノールをご紹介しちゃうぞ(・∀・)ノシノシ

 

 

 

 

 

 

 

色のポリフェノール

 

 

【アントシアニン】

 

よく聞く名前ですね。

一般的には「目に良い」イメージですが、血行改善や視力回復などに効果がある成分です。

 

赤、青、黒などの花や果実に見られる色素成分で、ブルーベリーやプルーン、ぶどうの皮や柿、ハーブで言うとウスベニアオイ(マロウブルー)やハイビスカス、最近流行っているバタフライピーなんかにも豊富に含まれています。

 

脂質の取りすぎは身体の酸化や炎症を招くのですが、特にベリー類に含まれるアントシアニン類は脂質の酸化を抑制する働きがあるそうです。

なので油っこいもの好きな人にもオススメ。

 

 

 

 

【ルチン】

そばに含まれる成分で有名ですね。

そば湯はそのルチンが溶け込んでるのでそば湯を飲むことで無駄なくルチンが摂取出来ると言われてます。

ルチンはそばの他、柑橘類などにも含まれている淡黄色の色素成分で、毛細血管の強化、心臓病や動脈硬化、高血圧の予防に効果がある。

 

ちなみによく似た名前の「ルテイン」はカロテノイドの一種なので成分も効能も別物です(目にいいやつね)

 

 

 

 

 

【クルクミン】

ウコンに入ってるアレですね。

ウコンの力に入ってるアレです。

ウコン(ターメリック)やマスタードに入ってる黄色色素で肝機能の強化し、肝炎や肝機能障害に効果があります。

アルコール性肝炎の予防や抗がん作用も。

 

 

 

 

 

【ゲニステイン、ダイゼイン】

 

ポリフェノールの中でもさらにフラボノイドの分類であるイソフラボンの一種の成分です

(家系図みたいなの作りたくなるなコレ)

無色~淡黄色の色素成分で大豆や大豆製品などに豊富に含まれます。

 

イソフラボンは、主にマメ科の植物にだけ存在し、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ている事から、更年期のホットフラッシュの緩和や乳房の腫瘍や他の癌などにも有効だそうです。

 

 

 

 

【ナスニン】

その名の通りナスの濃紺のあの色です。

アントシアニン系の色素ですね。

強い抗酸化作用を持ち、眼精疲労や動脈硬化の予防に役立ちます。

 

大豆のダイゼインといい、植物化学成分て日本語から付いてるのか?なんて思ったんだけど、ナスニンは最初に発見した人が日本人だから、みたいな話を聞きました。

 

 

 

 

 

 

 

味のポリフェノール

 

【カカオマスポリフェノール】

 

ハイカカオなチョコレートはよく「ポリフェノール○mg」みたいに書かれてますよね。

チョコレートやココアの原料であるカカオマスに含まれる成分です。

ピロリ菌や病原菌大腸菌の増殖抑制、虫歯予防、ストレス解消などに効果があります。

(チョコ食べすぎて虫歯になるのはアレは砂糖ですからね)

 

 

 

 

【カテキン】

緑茶に最も多く、番茶、紅茶、烏龍茶などにも含まれるお茶の渋み成分。

血圧上昇抑制、抗がん、抗アレルギー、殺菌効果などがある。

お茶でうがいをするとカテキンの作用で喉の殺菌にもなるというし、毎日お茶を飲む習慣が長生きの秘訣だなんて話もよく聞きますな。

 

 

 

 

 

【ショウガオール】

こちらもその名の通りショウガの成分。

これは、生しょうがの「ジンジャオール」という成分が加熱により変化したもので、鎮痛作用、抗菌作用、そして血行促進作用などもあるので身体を温めます。

ショウガは身体を温めたりなどの効能目的で摂取するなら、生よりも加熱や乾燥させたものの方が良いようです。

 

 

 

 

 

【カフェ酸、クロロゲン酸】

コーヒーに含まれるあの特有の香りと色の成分。

コーヒーを焙煎することによって、クロロゲン酸がカフェ酸に分解されます。

肝ガン、肝硬変の予防に。

クロロゲン酸は胃酸の分泌も促進するので消化不良にも。

(なので胃を痛めてる人は注意)

 

 

 

 

 

 

【ヘスペリジン ナリンゲニン】

 

グレープフルーツなどの柑橘に含まれる苦み成分。

毛細血管を強化し、血流改善や発ガン抑制などの作用があります。

抗アレルギー効果も。

ナリンゲニンはオレンジやトマトにも含まれてるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

なにせ5000以上もあるというポリフェノール。

代表的な一部を紹介しました。

 

 

 

 

ちなみにポリフェノールは水に溶けやすく、体内に入ってから約30分でその効果を発揮しますが、持続するのはたったの2~3時間

 

 

 

なので、一気喰いしてもさほどの効力にはならないので、毎日少量ずつでもこまめに摂るのがオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで私もまだまだ勉強中ですが、巷に溢れる食品やサプリメント、飲料などの『○○何mg配合!』みたいなやつも、効能を知っておくと選ぶ時に参考になるかも。

 

 

 

 

 

 

それではまた(・∀・)ノシ