前回は、法務大臣の人選に個人的に注目していると述べたが、次に注目しているのは、農林水産大臣だ



民主党の政策として、農民の戸別所得補償が有名だが、沿岸漁業に対しても同様な方策をとる旨述べている。(民主党マニフェスト各論31) 

しかしながら、今の沿岸漁業の問題は流通システムによるものが大きな原因を占めている。都市部で売れる商品以外は商品価値がないという現状を打破しないといけないからだ。具体的に言うと、同じ魚でもサイズが合わないものは売れないという現状の打破である。最近、野菜の価格高騰で規格外品が市場にでてくるようになったのと同じといえよう。

これらは、所得補償だけで解決されるものではないどころか、逆に戸別補償することによって、消費地でのニーズがない規格外の水産物が捨てられるのを助長することになりかねない。


農林水産大臣は、農業だけでなく水産業にも充分な理解を持っている人になって欲しい。

水産業に理解のある民主党の議員の名前は具体的にうかばないが、少なくても農業と漁業が主産業の選挙区の議員がなって欲しい。北海道の鉢呂ネクスト外務大臣くらいか。新党大地の鈴木氏は裁判をかかえているので無理だろうから。