麻生総理の発言が問題になっている。
一般的には失言と思われている。
私がみても明らかな失言かなと思うものもあるが、失言ではなく、トップとしての指針を示したものと思われるものもある。
例えば、株価が下がっているときに売る必要はないといったことは、国の資産を維持するためには、郵政民営化に影響してもよいということだろう。
また、道路特定財源の一般財源化に関連して地方交付税1兆円にすべきと言ったのは、地方の財政難を何とかしようということだろう。
その意味では、細かいことは別としてトップとしての政策の指針を示したものではないか。
だとしたら、与党はその指針に基づいて政策の具体化を考えるべきで、首相の失言癖を利用してその趣旨を捻じ曲げてはいけないのでは。
首相は、細かな手続よりも大きな指針をしめし、大臣や与党幹部はそれを具体化するのが政治のあり方の一つだと思う。もちろん議院内閣制は大統領制とは違うとの反論は知っているが。