インド映画。アーミル カーン主演のSF(?)作品。宇宙人が調査のために地球に降り立った。彼は人間そっくりの姿かたちをしているのだが,全裸+宇宙船のコントローラー(以下リモコン)を胸につけているだけという格好だった。リモコンが綺麗に光るので,宇宙人は,最初に会った地球人からコントローラーを強奪されてしまう。地球の事を何も知らない宇宙人は常識がないため,話す人話すことに「PK(酔っ払い)」と呼ばれてしまう。リモコンを探していると訪ね歩いていると「そんなの神様に聞けよ」と言われてしまい,PKは「神様って何だ???」と思い,神様を探し始めるのだった。

 

「きっと,うまくいく」と主演と監督が同じなので,期待度がかなり高まる作品ではあった。そして,今回も良かった。アーミル カーンにハズレなし。

 

 

本作の監督は社会問題をうまくストーリーに入れてコメディに仕上げるのがうまいらしく,「きっと,うまくいく」では,教育問題を取り上げていたが,本作では宗教をテーマにしている。

 

インドは多宗教国家であり,本作でもPKが「すべての神に祈ることにした」場面でその描写が流れる。このシーンでは,ホントインドにはいろんな宗教があるんだなと感じさせる。人が神に祈る(祈らざるを得ないのか?)気持ちの強さに圧倒された。 

 

 

とは言え,全体にはコミカルな場面が多く,楽しく観ることができた。

ラストでも伏線を回収しつつ感動的な締めかたをするのでオススメ度は高い。

 

個人的な話だが,本作は吹き替え版があったのでそちらで最初に観たのだが,アーミル カーンの声が,前作「チェイス!」の時と違う人が当てているらしく,違和感を感じてしまい,前半入り込みにくく感じてしまった。あと,PKの口元が時々赤い時があって「??」となってしまったが,これはインドの噛みタバコ的な嗜好品らしい。

 

 自分は2度目観てものすごく良かったのだが,客観的判断ができてるか微妙なので点数は控えめにしてみた。

 

(8/10点)