西久保円の詩 | 花巻日記のブログ

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野いちご

 

線路を渉って

歩いていると、

列車が入って来て

ホームに生徒たちが

降りて来た

すれ違うと、

野いちごの香りがした

行きつけのバーに

入ると、

吉田拓郎の「シンシア」を

唄っている

外に出ると、

満月に雲がかかって

もう秋になったのに

汗だくで帰っている

場合じゃないぞと、

言われているようだった

 

「サヨナラ」

 

      令和4年8月12日