西久保円の詩 | 花巻日記のブログ

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山行き

 

下りてきて、どの山を登ったのか

分からないことがある

山の中に入って歩いている時は

山の一部になっていて

客観的には、なれない

鳥の鳴き声、

ラジオの音、

それに、風の音

木々が揺れている

その一部になっていて

何にも考えずに登っていく

時が過ぎていくのが見えない

見えるのは、果てしない空

頂上に立って見上げてみる

雲のまにまに、漂いながら

 

             R2.10.15 西久保円