NHKスペシャル椎葉山物語のさりの原風景

録画してたのを見た。

最初に、養蜂をしてるお爺さんが出てきた。

とても優しい目でハチミツを採る。全部は捕らない。ミツバチの為に1/3を残してあげる。

その採取する時の手が、言葉が、目がとても優しい。

 

この人、神様じゃん?

 

瞬間そう思った。神様がそこにいる。

 

NHKの人が聞いた。

 

『ミツバチはあなたの事どう思ってるんですかね。』

 

ジ『うん、神様だと思っておると思うよ。』

 

ビックリっ!思った通りだっ!誇張じゃない。事実を言っている。

続けてその人が言う。

 

ジ『ワシもミツバチを神様だと思っとる。』

 

あぁ、そういう事か。恵みをこの地域ではそれを”のさり”と言うらしいけど、のさりをくれる相手は神様。

ミツバチはこの人の神様。

綺麗な巣箱を用意して少しだけ貰うよ、と語りかけてくるこの人はミツバチの神様。

 

胸の中がジーーーーンと温かくなる。

自然と涙が出てくる。

なんて、優しい世界なんだ。

 

その村の子供達が、地面を棒で叩いて山の神様に感謝する場面があった。

 

この子達も、神様候補だ。

ここで、同じように育てば、この子達も神様になる。

 

きっと、昔は日本のあちこちに同じ光景が見られただろう。

名も無き小さな神様が沢山いたのだろう。

 

あまりにも、色んなモノを私達は自らの手でどぶに捨て続けた。

大切に守って来たモノを、目先の贅沢に踊らされて。

無くしてからやっとその価値に気付く。

 

ネットを見渡すと、そんな人がチラホラ出始めてる事にも気が付く。

一歩踏み出す若者もいる。

 

犬を使った猟をしてる人にもカメラは密着した。

70は超えてるのか?

道も無い山の中を物凄いスピードで駆け上がり駆け降りる。

ビックリした。

20代の時には犬よりも速かった、とナレーションが入る。

スゴッ!

どんな屈強な若者でも、町の子には真似が出来ない。

山は傾斜だけじゃない、足元には倒木、木の根っこ、繁みで見えない落差。

あのスピードは脅威だ。

 

山から人がいなくなり、遠ざかるにつれ、そんな日本人もいなくなって行くのだろう。

 

それでも、一歩踏み出す人達の中に、このお爺さん達のような人が現れるかもしれない。

一歩踏み出す人がいれば、きっと。

そう信じたい。信じよう。