朝から泣いた「おかりモネ」
こんにちは。
大阪も急に寒くなりました。
羽毛布団だしたよ〜
さてさて。今日は午後から未来カフェもあるので、
予約投稿してたカードのご感想だけのブログにして、
午前中はのんびりするつもりでおりました。
とーこーろーがー。
超絶魂を揺さぶられた、今朝の「おかえりモネ」
ええそう、ブロ友のしーほさんとmochaさんが率先して盛り上がってる、あの「おかえりモネ」ですよ。笑
おじいちゃんの、
「何度立ち上がっても、またぺしゃんこに潰されて、
それでもまた頑張れって言われ続ける辛さ」
みたいなセリフにね、思わず涙が・・・・。
重ねたのは、不登校の息子のことではなく、自分のことでした。
「暗黒」だった日々
私が一番しんどかったのは、自閉症スペクトラムの長男と歩んできた日々。
パニックと他害が酷かった彼は、
毎日のように、小学校や学童で暴れていました。
何度も何度も言い聞かせて、
診断が出てからは療育にも通って、
少し落ちついてきたかな・・・と思ったら、
また大きな癇癪が起きる・・・・・。
やっと、少しラクになったかな、長男なりに成長したかなと思っても、
それを打ち砕くように癇癪が起きる。
それこそ私の気持ちは何度も何度もぺしゃんこに叩き潰され、
犯罪者になる前に、2人で命を絶った方がいいのではないかと本気で悩み、
それでもまだ幼い次男のことを考えると、それも出来ないと絶望した日々。
せめて気持ちを吐き出したくて、ママ友に愚痴っても、
「うちも一緒よ」
「みんな同じよ」
「うちなんてもっとひどいよ」
ってセリフに、自分の心を閉ざした日々。
うちも一緒、みんな同じ、もっとひどい・・・・。
それならば、あなたたちも、
いつも、子供が今日は誰か他の子に
大怪我をさせるかもしれないという恐怖を抱えながら、
学校に送り出しているのか。
ニュースで、
「カッとなって思わず刺してしまった」
というトラブルを聞くたびに、
いつか長男も同じことをして、こうしてニュースで流されるのではないかと、
足元から吸い込まれるような恐怖を感じているのか。
「自閉症って天才なんでしょ」と言われるたびに、
特別な才能なんてなくていい。
そんなものいらないから、ただ普通に、穏やかに暮らさせてほしい。
特性を取り替えられるなら何を払ってもそうしてもらうから、
ただ穏やかで平凡な毎日を送らせてほしいと願った日々。
「真っ暗なトンネルを歩くようだ」とはよく使われる比喩だけれど、
トンネルを進んでいることすら羨ましいと感じていた日々。
だって、トンネルならばその通りに進めばよく、
今自分が歩いているところは、もしかしたら両サイドが崖なのかもしれず、
両サイドどころか、一歩先が崖なのかもしれず、
さらには道ですらなく、綱渡りをしているのかもしれないという、恐怖の日々。
そこが道なのか、道じゃないのかすらも分からず、
進んでいる方向すらも分からず、
さらには進んでいるのか、後退しているのか、
それとも全然進んでいなくて、ただ足踏みをしているだけなのか、
それすらも分からない不安な日々。
何度も心が折れそうになり、
もうやめてしまいたい、消えてしまいたいという衝動にかられ、
それでも僅かな気力を奮い立たせて、
なんとか立っていた日々。
ドリカムの「何度でも」の中で、
「どうして伝わらないんだ」という歌詞を聞きながら、
何度も泣いた日々。
それでも、「次が１０００１回目かもしれない」という微かな光だけを信じて、
積み重ねてきた日々。
今でもあの頃の表現のしようがない気持ちは、
思い出すと息をするのすら苦しく、
ただ涙が流れます。
「今」は、昔切望した「未来」だった
東日本大震災をテーマにしている「おかえりモネ」
私のそんな経験も、きっと当時被災された方や、関係のある方の経験からすれば、
取るに足らないことかもしれません。
それでも、人が感じたしんどさや辛さはその人だけのもので、
誰かと比較して、こちらの方が辛い、あるいは辛くないと、
決めるようなものではないと思う。
ましてや他人が。
だから私はあの震災を経験してはないけれど、
根底にながれる感情に勝手に共感して、魂が揺さぶられました。
ドラマや映画って、こうして違う経験をしていても、
何かしら共通することを自分の中で感じるから、
癒しになるんだろうなと思います。
そして、ドラマの中で、モネのお父さんが、
おじいちゃんが立ち上がり、頑張る姿を見た人が、
また自分を奮い立たせて頑張ることができた、という話をしていました。
辛かった、苦しかった、でも頑張った。
そんな日々が、誰かの心を支えることができていたなら、
それはとっても嬉しいことだと思う。
そしてそのことを知ったおじいちゃんが、
また、「自分の背中を見て立ち上がった人たち」のお話を聞いて、
立ち上がる原動力になるのではないかなと。
もちろん、すぐに立ち上がれない人もいる。
エネルギーがたまるまでに時間がかかる人もいるから、
「何もしない状態」「休む状態」の人も、
優しく受け入れられる人が増えたら、
もっともっと生きやすくなる人は増えるのではないかな。
私が一番暗黒だと思っていた時も、
今振り返れば、全て私の糧になっている。
もちろん、もっとああすれば良かった、こうすれば良かったという
後悔はたくさんあるけれど、
あの時の私は精一杯だったし、
よく頑張ったと思う。
そして、あの頃の経験が、少しでも誰かの役に立つことができれば、
何よりも嬉しい。
伝えたいのは、頑張れ、ということではなくて、
希望を失わないでほしい、ということ。
私が必死ですがっていたたったひとつの希望は、
「長男は本当は優しい子」
ということ。
長男の魂が、きっとまっすぐに発揮できる日が来るはずだと、
それだけを信じてきました。
今もまだ、パニックや癇癪の不安はなくなったわけではありません。
年齢が上がった分、「希死念慮」という新しいことも浮上しています。
それでも、長男が持つ特性や、陥りやすい考え方を、
あぶなかっかしさはあれど、彼は抱えながら生きていくことができると、
前よりは信じることができるようになっています。
今日も、長男は朝からバイトに行きました。
レポートはまだ終わっていないけれど、
あの頃のことを思い出せば、
そんなの大したことじゃないよね、と思えました。
1人でバイトに行って、トラブルもなく帰ってくる。
ただそれだけのことを、あの頃の私に教えてあげたら、
感動で泣き崩れるかもしれません。笑
人はつい、「もっともっと」と望んでしまうけれど、
すでに今、あの頃心から望んでいた穏やかな日々に近い生活を、
すでに私は送っている。
「他害だけは収まってほしい」と思っていたことが、
まだ危なっかしいところはあるけれど、
ほぼ叶っている。
「今を大切に」
人には伝えているのに、
自分は最近できていなかったかもしれないな、と、
そんなことにも気が付いた、
今日の「おかえりモネ」でした。
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