2017年9月28日
CTの結果を聞いたその夜、私は旦那さんのそばをなかなか離れることが出来ませんでした。
自宅にいる長女に電話して、塾を休ませて、適当に夕飯をすませておいてと頼み、また旦那さんのそばに…。
ここ数日の旦那さんはずっと傾眠傾向で、起きている時は頭痛で苦顔表情の事が多かったのですが、この日は、夕方から目を覚まし、常にベットの上で落ち着きなく動いていました。左膝を立てて貧乏揺すりのような事をしたり、仰向けと右側臥位を繰り返したり、下腹部を触ったり…。
尿の管には尿はなく排尿バックを見てもそんなに尿が溜まっていませんでした。「トイレに行きたい?おしっこが出にくい?」と声をかけますが首を横に振り「違う」といいます。
末期になると尿が出なくなりますが、まさかそういう事なのか?と怖くなりました。
1時間経過し、2時間経過し…と時間は経ちますが、旦那さんの体動は変わらず激しいままで、夜勤の看護師さんにこの状況を伝えた所、尿管が詰まっている可能性があるということで膀胱洗浄をしてもらいました。

すると……

出るわ出るわ!一気に800ml尿が出ました。
それと同時に、旦那さんの体動もおさまり、ウトウトし始めたので、私もホッとしました。
時計を見たら消灯前で、我に返るように、子供たちを放ったらかしにしていることに気づき、慌てて帰る準備をし、帰り際旦那さんの顔を見ると…

え?呼吸してない??

いや、したね。でもなんかおかしい。呼吸が浅い。

旦那さんを叩いて、呼びかけ起こします。起こそうとするのに旦那さんは全然起きてくれません。
すぐナースコールをし、看護師さんに来てもらいました。
「呼吸おかしいですね。脈もちょっと弱い」
看護師さんが独り言のように言っていると、別の看護師さんが走って病室に来られ
「今、40代です!!」
と。

脈拍が落ちている…
呼びかけても意識がない…
呼吸が浅い…

私は義母にすぐ電話をしました。
そして、友人に電話し子供たちを病院へ連れてきてほしいと頼みました。

そうしているうちに、看護師さんが
「脈がしっかりしてきたよ。声掛けたら目を開けて頷いてくれてる」

旦那さんのそばへ行くと、旦那さんはこちらをじっと見つめてきました。

大丈夫だった!!

看護師さんより、一気に多量の排尿があったので血圧が下がり意識レベルが一時的におちたのかもしれませんと。説明がありました。

本日2度目のホッとしたのも束の間、遠方に住むお義母さんに連絡してたー!!と焦り、また電話あせる
とりあえず、まだ家を出てなかったのでセーフでした。

友人からは私が電話する前に
「もうすぐ着くよ」

と連絡があり、子供たちを連れてきてくれました。
友人2家族が病院に子供たちを連れてきてくれて、びっくり。
私は夕方のCTの結果をLINEで知らせていたのですが、それを聞いて、私達家族をどうサポート出来るか2軒で集まり考えていたそうです。

本当にありがたい。どんなに感謝の言葉を伝えても伝えたりない。

私が「意識もないし、呼吸もおかしいからすぐ子供たちを連れてきてほしい」
と連絡したものだから、友人達も泣きながら病院へ来た様でみんな目が真っ赤になっていました。
私も人のことは言えないけどほっこり

辛い現実に私は一人では立ち向かえない。でも、支えてくれる友人達がいるから、踏ん張れる!
今回は大丈夫だったけど、近い将来、こういう場面にまたぶち当たるかもしれない。そう思うと、本当に怖いけど、先のことばかり考えても今は、不安しか出てこない。今日大丈夫だったことに感謝しよう。