2017年9月13日
大学病院にてキートルーダ2回目投与のため日帰り入院しました。
この日は朝から頭痛はするものの、体調はそんなに悪くなく、私の運転で大学病院へ向かいました。私の運転に日頃から「危ない!」とか「左に寄りすぎ!」とか注意をされるので、旦那さんを乗せての運転はあまり好きではありません…むしろいやですショック
しかし、ここ最近の旦那さんは、言葉が出にくくなっていて、口調もゆっくりで、受け答えの反応も遅く、長い話は出来なくなっているため、運転中に文句を言われることはありませんでした。

4人部屋の病室に案内されて、キートルーダの投与を待っている間に、向かいのベットの患者さん(80代)が看護師さんとお話しをされていました。難聴のためか、何度も看護師さんに話の内容を聞き直していて、しかも聞き直しているのに、看護師さんとの会話が噛み合っていませんでした。そんな看護師さんとご年配の患者さんとのやり取りに、旦那さんが吹き出すように笑いはじめ、その笑い声が漏れないように、必死で口を左手で押さえていました。私には、爆笑するほど面白くは感じなかったのですが、旦那さんの久しぶりに笑っている姿に、嬉しくて嬉しくて音譜私もつられて笑ってしまいました。

キートルーダの投与は、何事もなく終了しました。
脳外科のS先生から脳腫瘍の治療経過を聞いていた主治医のK先生は

「私もご自宅近くの総合病院の皮膚科へ紹介状を書きますので、明日にでも、脳外科と皮膚科を1度受診してください。緩和ケアの話も脳外科で出ていると聞いていますが、今後の治療はどうお考えですか?」

と聞かれ、私は迷わず

「こちらで(大学病院)キートルーダの投与をお願いします。」

と、答えました。

大学病院からの帰り、珍しく旦那さんから
『お好み焼きが食べたい!』とリクエストがありました。

家族でよく行く近所のお好み焼き屋さんでお持ち帰りをし、家族5人で楽しい夕食をとりました。

その日は、テレビでボクシングの中継があり、長男と旦那さんはあーだこーだ言いながらテレビを観ていました。

サイバーナイフ治療を終えてから、旦那さんはずっと頭痛に苦しみ、家族で食事をすることも、話をすることも無くなっていました。子供たちも痛みにじっと耐えているお父さんの姿しか見ていなかったので、この日の旦那さんの元気な姿にとても喜んでいました。

明日も、明後日も、今日のような笑顔の旦那さんであってほしい!と願っていましたが、翌日からは辛い日々が待っていました。