「静岡で一杯やろうよ。ももじゃむさんも誘ってさ。そんな気取った店じゃなくて良いからね。しぞーかおでんを肴にして久しぶりに楽しくやろうよ。どうだい?都合付いたら俺でもYちゃんでも良いから連絡待ってるよ」
・・・・・・・・新潟時代、公私共に大変お世話になったO氏とY姉。それからももじゃむ女史を交え静岡で一献会。数週間前から心待ちにしていた楽しい予定。
「旅行けば、駿河の国に茶の香り、名題なるかな東海道、清水の次郎長!静岡の街灯りが見えてキターヽ(*´∀`)ノ 」
・・・・・・・・・・Y姉から届いたメール。もうすぐ待ち合わせの時刻。胸が高まる瞬間。待ち合わせ場所の静岡駅前ホテル。見慣れた欧州車、暗がりに見え隠れする御二人の懐かしいシルエット!再会の熱い握手とハグ。しかし・・・・・久しぶりにお会いしたのに、まるで昨日まで一緒にいたかのような不思議な感覚。何故だろう。
ホテルから目的地の「青葉横丁」まで歩いて十余分。道中語らう新潟の面々の近況、雪が少ない新潟の冬の話、諸々。まだアルコールは入っていないが既に酔ったような気分。
小さなおでん屋が犇く「青葉横丁」。
予約していたお店へ。先客は関西から来た大学生の集団。
・・・・・・・・・・再会の乾杯をした後、大声で盛り上がっている若人達の会話の内容さえ気にならなくなる程、語り語り飲み明かした夜。あっと言う間に過ぎ去った愉快なひと時。御二人に随伴して飲む際は何時も新潟の古町あたり。血中アルコール濃度が少しばかり高くなった私は、古町か本町の飲み屋にいるような錯覚を覚える。帰路、古町七番町で弾き語りをしているギターを持った渡り鳥を茶化したりはしないか、昭和新道の客引きを冷かしたりしないか・・・・・・そんなおかしな心配をした静岡の夜。だいぶ酔っ払ってしまった私。
「俺は燻し銀のような男でありたいんだ」
・・・・・・・・新潟時代によくO氏は酔うと私にこのように語っていました。燻し銀・・・・・、耐えがたきを耐え・・・・・・。印象的な言葉であります。