旧橋本遊郭には妓楼からの転業旅館が一軒残っています。その名は多津美旅館。多津美旅館様、この度は写真撮影とブログ公開を了承して頂き、誠にありがとうございました。
多津美旅館外観。適宜改築をされていますが、九十年余りの歴史があります。
ステンドグラスが目を引きます。
嘗ての屋号。
お泊まり 御休憩とあります。御休憩とは言わずと知れた男女の逢瀬の意。女将さん曰く現在は御休憩の利用は殆ど無いそうです。現在は専ら近くでお仕事をされている出稼ぎの職人さん達が宿泊しているそう。
今回、御休憩で多津美旅館を利用しようと考えていたのですよ。ある遊里探索サイトで一目惚れした紳士淑女がダンスを踊るステンドグラスを拝むために・・・。
期待に胸を膨らませながら私は多津美旅館の呼び鈴を鳴らしました。残念ながらこの日はお部屋は満室で空いていません・・・との事。
実は・・・・と、当方の遊里探索趣味を女将さんに切り出したのですね。すると・・・・何と!何と!玄関先のステンドグラスの撮影を快諾して頂けたのですよ。女将さんのご厚情、本当に嬉しかったですよ。
アーチ状のガラス細工。
天井の照明。
階段も何もかも・・・・素敵です。
一目惚れしたダンスを踊る紳士淑女のステンドグラス・・・・・。
九十年前のカップルですよ・・・・。私は彼らに逢う為、新潟からはるばる京都までやってきました。
まるで彼らが夢の世界へ誘ってくれているようです。
何時の日か夢の続きを見たいものです・・・・ね。