旅館福田(本町十四番町遊郭)其の參 | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

旅館福田の三代目ご主人は昭和八年生まれの七九歳。高校野球の強豪校新潟明訓高校の二期生。同期には新潟の有力企業の創始者の方などが名を連ねているそう。三代目ご主人に館内を案内して頂きました。














外装や水回り、一階の廊下などは必要に応じて改築をしているそうですが、窓ガラスや食器棚、下駄箱などは明治期の遊郭時代そのままの姿で保存されています。
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明治期の本町十四番町遊郭は総じて百坪と取り決められていたとか。先般記事にした遊郭の絵葉書を見ると、この界隈の妓楼が同じ大きさをしているのが分かります。きっとこの取り決めは全国単位ではなかったのでしょうね。昔の遊郭の写真を見ると妓楼の大きさも色んなバリエーションがあります。












何と、ご家族が普段使用しているお部屋まで案内して頂けました。
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棧の模様は「金をすくい取る」の意味が込められた職人の手作りに因るもの。残念ながら興奮して撮影してる私の間抜け面が反射してしまった為に一部画像修正。
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福田の文字。
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天井には囲炉裏を用意する為の金具。
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囲炉裏にはコチラを吊るします。真鍮製。やはり福田の文字。
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客間には山岡鉄舟による揮毫が。
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旅館福田様、この度は突然の訪問なのにも関わらず、深夜まで沢山の貴重な話をありがとうございました。