出発時間が迫っているのに、今日も準備が遅い・・・と悩む方も多いのではないでしょうか。その原因はお子さんの特性にあるかもしれません。お子さんに伝わる方法をご紹介します。
 

 

【準備を考えるとゆううつになる・・・】
登校、習い事、病院の予約、お出かけなど、毎日のようにある「出発時間」。
余裕を持って設定していても、いつもギリギリ、遅れてしまう。
親としてはヒヤヒヤ、イライラして、気持ちに余裕がなくなってしまい、「まだしてないの?」「時間来るよ!早くして!」とつい口調もきつくなりがちです。

 

 

【結局急かして準備を手伝うことの繰り返し】
私の子どもも「○時に出発するよ。それまでに準備してね」との声かけに、ご機嫌な声で「は~い!」と返事をしていました。
しかし気付くと、出発時間が近づいているのに準備が進んでいない。途中で何度か声をかけても進まない。
私が、もう手伝わないと間に合わなくなる!というタイムリミットになって、急かしながら準備を手伝うことが日常になっていました。

 

 

【子どもの脳は練習中】
脳は練習することで発達していきます。
出発時間に間に合うように、逆算して準備ができないのは、子どもの脳がまだ未熟なために、


やることと時間配分が、頭の中で整理できていない
やることが整理できていないから見通しが立たず、不安が強くなって行動できない
 

からです。

 

 

【見てわかる・聞いてわかる】
そこでおすすめの方法があります。


①ホワイトボードや紙に、時間と準備物を書き出す(ToDoリスト)
事前に「出発時間」「準備するもの・準備する時間」を、見て確認できるように、ホワイトボードや紙に書き出して、子どもと一緒に確認しておきます。
実際に準備がスタートしたら、完了したものを線で消したりすると、達成感を得られるうえ、未完の項目がわかりやすくなります。
 

②動き出したら実況中継
子どもが準備に取りかかろうとしたら、すぐさま「準備スタートだね!」。

着替えだしたら「着替えるんだね!」「もう上の服済みそうだね!」と、今していることを実況中継のように声をかけます。
すると、本人が「できていること」に気付いて、次の行動に移りやすくなります。
 

③止まったら、現在地を知らせる・選ばせる
もし何かに気を取られたりして、行動が止まってしまったら「もうここまでできてるね!」「あと半分だね」など、「できていること」に目を向けて行動を促します。
また「次、着替えと歯磨き、どっちからする?」「上の服と下の服、どっちから着る?」も、選ばせることで行動に移りやすくなります。

 

 

【見通しを立てて行動できるようになる!】
この準備と声かけで、先の行動の見通しが立って不安が軽減され、行動するスピードが早まります。
また、繰り返すことで、自分で見通しを立てて行動する練習になり、自分で行動できるようになります。

最初は時間がかかりますが、諦めず繰り返し練習することで、子どもが自分で準備をすることが叶いますよ!