スキーを取り巻く文化を考察します

最後はシーズンスポーツであるが故のオフシーズンについて


シーズンオフにはスキーはできやしない。

仕方のないこと。

当たり前。


で、始めたばかりのスキー入門者がオフシーズンを乗り越えて次のシーズンもゲレンデに来てくれるのか?


もしかしたら

凄く楽しかったけど・・・

また絶対行きたいけど・・・

でもちょっとだけ面倒だったんだよね

となるかも


夏は夏で楽しい事が沢山ある

夏の楽しいはスキーと比べて格段に手軽だ

そんな手軽で楽しい夏を超えて次のシーズンが来るまでモチベーションを保てるのか?

である。


平成初期のあるあるだがシーズンが始まる前にTSUTAYAかGEOで映画「私をスキーに連れてって」のビデオを借りて観るとモチベーションが急上昇するという人が結構いた。

この時代は「SKI NOW」というTV番組もモチベーション維持に一役買っていただろう。


でも、「SKI NOW」はもうやっていない

「私をスキーに連れてって」は30年以上前の映画だからスキーがカービングの板じゃない。それでもその滑りは、カッコいいが。

時代はスマホもなくインターネットも一般普及していないからやはり隔世の感は拭えない。


今の時代にスキーを始めて2シーズン目のスキーヤーを再びゲレンデに誘うモチベーションを上げるのに利用すべきはズバリSNSの力だ。


ハッキリ言おう

スキー2シーズン目を迎えるスキーヤーがやりたいのはパラレルターンである。

でもSNSでアップされがちな動画はコブ斜面や深雪だ。それか基礎スキーや技術選絡みの動画。


でも、2シーズン目のスキーヤーはパラレルターンをマスターしたいだけ。

なだらかな斜面をパラレルターンで想い想いに自由に滑りたい。 


でも小難しい技術論はつまらないしわからない。

というか別に技術動画なんて見たくもない。

なのである


そんな2シーズン目のスキーヤーに見せるべき動画は気持ちよさそうにパラレルターンで滑る動画であれば良いのだ。

それだけで事足りるし

それだけでイメージトレーニングになるのだ。


もしも行き詰まった入門者がいたら外足荷重とストックワーク、余裕があれば外向傾の意識だけなんとなくイメージすれば楽しくなる。それのみを軽く伝えれば良いはずだ。


もっともっとシンプルな世界にしないとスキーはマニアックでオタクな世界になり気がついたら愛好者がいなくなってたりするかもしれない。


スキーの本質的な楽しさは雪の上の自由

細かい技術指導に欠けているものも自由


これを踏まえれば楽しい世界だと一般に認識されるだろうと思うのである。