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九月前半の稽古で使用した主菓子です。
今月の一週目は鶴屋吉信の
「みぞれ羹」を使用しました。
「みぞれ羹」は、下部は抹茶味の羊羹、
上部は道明寺が入った竿物です。
のどごしが良い御菓子ですから、
この時期、毎年使用しています。
九月九日(旧暦)は重陽の節句です。
陰陽五行では奇数は陽の数字で、
陽の数の九が重なるので重陽です。
重陽の節句に因んだお菓子として
二週目は「着せ綿」を使用しました。
鎌倉豊島屋の製です。
「着せ綿」は
菊の花の上に真綿をのせて夜露に当て、
その綿で長寿を願って身体を清めたという
故事によるお菓子です。
こなし製で中は白小豆入りの白餡でした。
一週間分を豊島屋さんが届けて下さいます。
自服していて、抹茶も和菓子も
美味しい季節になってきたと実感します。