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稽古で使用した干菓子のお話しです。
今週は上七軒・老松の山人艸果と
信州松本市の塩羊羹を
薄茶の御菓子として使いました。
山人艸果は果樹を主役にした干菓子です。
二種入っているうちの一種は胡桃で、
すり蜜を土台にしてありました。
胡桃は欠けることなく、
殻にはいっているそのままの形でした。
もう一種は蜜漬けにしたキンカンでした。
非時香果(ときじくのかくのこのみ)ですね。
御菓子の神様、田道間守が
不老長寿の薬として
常世(とこよ)の国から持ち帰ったのが
柑橘系の果実だったと言われています。
「ときじくのかぐのこのみ」は
御菓子メーカーなら、
挑戦したい課題だと思いました。
キンカンの非時香果を美味しく頂きました。
塩羊羹は松本市の栗田製作所の製です。
甲信で塩と言えば
「吾、公と争えども争う所は
弓矢にあり 米塩にあらず」と
上杉謙信が武田信玄に塩を送り
今川氏真の塩封じ込めに苦しむ住民を
救った有名な逸話がありますね。
筋が通っている武将はカッコ良いなぁ~
そんなことを思いながら
塩羊羹を美味しく頂きました。
おまけ
名誉も不名誉も後の世に残ります。