謝辞

やわらかな春の日差しを感じ、桜の花が待ち遠しい季節となりましたこの佳き日に、この様な盛大な卒園式を挙行して頂き ありがとうございます。

思い起こせば、満開の桜の花のもと大きな制服に身を包み、期待と不安で幼稚園の門をくぐった入園式から早三年。

あの日新たなる自分達の世界へと飛び立っていったまだ幼かった子供達も、四季折々の行事を大切にし、のびのびとしたこの環境の中で多くの事を学び、考え、笑い、時には涙し、毎日を楽しく過ごし、今こうして立派に成長した姿で幼稚園で過ごす最後の時を静かに迎えています。

親子レクを楽しんだ春の遠足。お誕生会。夏のおたのしみ会。秋には運動会にお遊戯会。
たくさんの思い出と共に成長していく子供達は、私達にも多くの思い出と感動を与えてくれました。

お泊まり会では、川遊びに夜のキャンプファイヤー、花火大会。例年よりも怖かったと言う肝試し。
幼稚園で先生方や友達と過ごした特別な一日は、子供達にとって かけがえのない思い出になった事でしょう。

残暑厳しい中での運動会の練習で、「忍耐」そして「自信」をつけた子供達は、運動会当日 力強い組体操、息の合ったピアニカ演奏を見せてくれました。
年長らしい堂々とした姿は、毎日の練習だけでなく年少の時からの積み重ねてきた成長の証の様に思え、感慨深く最後の運動会を見守っていました。

お遊戯会では、大人でも緊張する様な大舞台でみんなと力を合わせ、立派にひとつの劇を完成させていました。

ひとつの行事を終える度に、「頑張る力」、「人を思いやる心」、「感謝の心」を身に付け、気付けばこんなにも大きくたくましく成長致しました。

「幼稚園の母」として、子供の成長を共に喜び、支えて下さった先生方。

放課後の担任として、いつも子供達の喜ぶ工作をして下さったT先生。

正課体育を通して体を動かす楽しさ、スポーツのルールを教えて下さったH先生。

縁の下の力持ちとして、きめ細やかなお心遣いをして下さった職員の皆様。

あたたかく美味しい給食を作って下さった栄養士さんに調理員さん。

毎日安全運転で送迎して下さった運転手さん。

子供達を優しく見守り、日々成長を続ける子供達の一瞬を撮り続けて下さったAさん。

そして、大きな心で子供達を包み、どんな時も子供達の為に考え、行動して下さった理事長先生、園長先生。

子供達がここまで立派に成長出来たのも、皆様の深く大きな愛情のおかげでもあり、言葉で表す事が出来ない程、感謝の気持ちでいっぱいです。

子供達の元気な声、笑い声、歌声の響き渡ったこの園舎ともお別れする時がきてしまいました。
今、こうして卒園証書を手にする子供達の姿が幼稚園での最後の思い出となってしまうと思うと名残惜しい気持ちでいっぱいです。

卒園生77名はこのH幼稚園で過ごした三年間の思い出を胸にまた新たなる世界へと今、飛び立とうとしています。
まだまだ小さな翼での旅立ちです。
行く手には大きな嵐が待ち受けているやも知れませんが、このH幼稚園で培った経験できっと力強く乗り越えてくれると信じております。
どうかこれからも子供達の成長を共に見守っていただきます様、お願い致します。

最後になりますが、H幼稚園の益々のご発展と諸先生方の益々のご活躍、並びに本日ご列席の皆様方のご健康とご多幸を祈念し、お礼の言葉とさせていただきます。

ありがとうございました。

平成23年3月19日

保護者代表 ちいちゃん