3月ももう終わりなんて、早すぎます。日本は4月から新年度、新しい生活がはじまる人も多いかもしれません。こちらヨーロッパは夏時間のスタートです。みなさんは、職場や学校がうちから近いですか遠いですか。

私は中学、高校とうちから遠い学校に通っていました。毎朝朝6時半にうちを出てバスや電車を乗り継いでの通学。お弁当をつくってくれていた母には頭が下がります。中学の頃は通学だけで体力を消耗してしまっていました。かばんも重すぎました。

晩ごはんを食べると眠くなるので、1年生の2学期からは宿題のほとんどを学校の休み時間で終わらせて教科書などを学校に置いて帰るようになりました。遠くから通っている人が多かったからか、休み時間に宿題や勉強をすることは普通でした。

高校生になると流石にうちで勉強しないわけにはいかないし塾にも通っていたので、また教科書等を持ち帰るようになりましたが、必要なものだけでした。寝る時間はどんどん遅くなっていった記憶があります。試験前になると、学校とうちが近い人が羨ましくなったのを覚えています。

関東で大学院に通っていた頃は、引っ越しをして最終的には大学の近くに住んでいました。大学院生は、院生室のある建物に24時間入ることができたので、学会発表前や論文提出前は夜中でも週末でも院生室を使えました。とってもありがたかったです。光熱費を節約するためにほとんど院生室に住んでいる留学生もいました。でも、気をつけないと友だちにシャワーを貸して欲しいとか、飲み会の帰りに泊めて欲しいとか言われがちでした。関東で仕事をしているときは、満員電車に乗って通勤していました。今考えるとちょっと大変でした。でも、そらが当たり前だと思っていました。

どちらも経験したいまの職場とおうちは歩いて30分の距離です。最近は自転車通勤で15分ぐらい。うちから職場までは上り坂ですが、帰りは下り坂で10分ぐらいです。センターに住んでいた頃と比べると少し遠くなりましたが、歩ける距離なので近い方だと思います。ちいさな町なので、郊外や隣り街から通ってきている人も多いです。交通費の支給はないので、車通勤の人駐車は場代、電車やバス通勤の人は定期代を自己負担しています。

メリットとデメリットは紙一重のところがあって、人によって違うと思います。私にとってのメリットとデメリットを書き出してみました。

メリット

・交通機関の遅れなどを心配しなくてもいい

もちろん満員電車に乗ることもないし、天候による遅延や運休の影響も受けません。

・交通費がかからない

交通費は全額自己負担です。最近は、在宅ワークを増やして出勤日を減らすことで定期を買うのをやめる人もいます。

・忘れ物をしてもすぐに取りに行ける(帰れる)

職場と在宅ワークを併用すると荷物が増えます。私はうちに忘れることはほとんどないのですが、職場から持って帰ってくるのを忘れることが時々あります。週末でも買い出しのついでにとりに行けるはありがたいです。

・夜、職場の食事会があってもすぐに帰れる

職場の近くやセンターで行われることが多いので、遅くなっても電車の時間を気にする必要がありません。バスを使っても帰ることができます。

デメリット

・職場でしかできない仕事をお願いされがち

自分の書類のミスに気づいた人がデーターをメールで送ってきて、コピーを頼まれたことがあります。同じ部署のメンバーの誰かが出席しなければならない会議への出席を頼まれることもあります。

・残業が必要な仕事を断りにくい

お子さんがいる人や電車通勤の人が断ることができても私は断りにくいです。特に夜残業や最終確認など。

・職場の人と職場外でも会いやすい

小さな町なので、道を歩いているだけで知り合いに会います。休日、スーパーでも図書館でも職場の人に会う機会が多いです。

書き出してみるとデメリットのほうが大きいようにみえますが、どれもそれほど頻繁に起きることではありません。日々の生活を考えると通勤時間が短いのはやっぱりメリットです。もちろん気分転換のために遠回りをしたり寄り道したりすることは可能です。センターを通って図書館やスーパーに寄ることもできます。でも、疲れたり体調が悪いときにすぐ帰れるのはやっぱり大きなメリットだと感じます。

もうこれ以上センターからも職場からも離れたところへ引っ越す予定はありません。職場がうちから近くても在宅ワークがしたいのは贅沢なのかなぁ。