人形の街、岩槻に見たリアルな現実
今日(3/9)はお昼から、埼玉県の岩槻まで足を延ばしました。
岩槻と言えば人形の街、ひな祭りのイベントが今週末まで
開催されているとのことで、家内が是非にと!
社宅から新宿―湘南新宿ラインで大宮まで、
そこで東武アーバンバークラインに乗り換えて岩槻まで
1時間ちょっとで到着します(意外に近い?)。
ひな祭りと言うことで、
岩槻駅前の各所でひな人形を展示、
展示場所には説明員のおじさんがにこやかにお迎え
記念写真も撮っていただき家内も上機嫌でした。
その後に今日の目的地、岩槻人形博物館に到着。
とても綺麗な建屋に、周りと不釣り合いな印象もありました。
何故この綺麗な建物ができたのかというと、
その背景に人形産業の凋落があるようです。
平成になって以降で、
人形を買う人はほとんどいなくなったそうで、
人形作りの街では店がどんどん潰れているそうです。
それに従い街に活気が無くなっているので
何らかのイベントで人を呼び込み街の過疎化を抑える、
そんな悲しい現実に対しての一致団結、現在に至るようです。
岩槻に行ってみて実感したのは
間違いなく過疎化が進んでいる実体験でしょうか?
何故人形が売れないかと言えば
まずは置く場所が無い、お金も無い、
都心化によってこれが顕著に影響しているようです。
特にかつてのような大型の人形セットは全く売れないそうで、
ひな人形の段飾りなんてしようものなら
我が家では寝る場所が無くなってしまいます(笑)。
→ 家内の実家が贈ってくれた娘のひな人形
出して飾ったのは生まれて3年目くらいだったでしょうか?
以降、段ボールの中で長く(20年以上?)お眠り状況です。
社会環境も変わってしまいました。
核家族化もこれまでにない水準で進みました、
親戚一同集まってのひな祭りや5月の節句も
既に過去の話になっているようです(特に都心部)。
人口減が顕著な今の日本、
近い将来に地方の過疎化は更に激しく進むようで、
古き良き日本の歴史や文化がどんどんなくなる、
なんとも言えない寂しさを感じた1日でした。