東海道53次 20.鞠子(丸子)宿 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

東海道53次 20.鞠子(丸子)宿

 

 

 

昨晩から宿泊していた静波海岸を後にして

向かったのは、東海道53次の20番目の宿場町

東海道では当時一番小さいとされた鞠子宿です。

 → 広重の東海道53次(保永堂版)の前刷りでは

丸子(まりこ)と表記されています。

   → 『鞠子』表記よりも希少価値があるそうです!

 

広重によってこの場所に描かれている茶屋

丁子屋(ちょうじや、400年の時を超え)』は

この令和の時代にまで営業を続けている超老舗

当時の茅葺屋根で再現されています。

 

 

 

この茶屋での名物が『とろろ汁』、

これを麦飯にぶっかけて食べるのが旅人の人気を呼び、

江戸時代には多くの宿泊客を誘ったとあります。

 → 今日は月曜日でしたが、それでもほぼ満席状態で

   団体バスが2台、椅子席と座敷で空席待ち

   この日の来客数は200人を超えていたそうです。

 

通されたのは『広重の間』

東海道53次(保永堂版)全55枚の復刻版が

食堂全体を囲って展示されており、

素晴らしいおもてなしの場になっています。

 

 

 

名物とろろ汁定食はベーシックが『丸子(1,630円)』

 → そんなにたくさん食べられないので、

   丸子を2人前注文、それでも麦飯4合です。

 

 

 

丸子に品数が増えていくと

『本陣(←殿様宿のこと、2,310円)』

『府中(←静岡のこと、2,750円)』

『百福(3,025円)』

『満福(5,060円)』と

  値段が上がっていきます。

 

 

 

食後は併設されている歴史資料館を見学、

十返舎一句の木像が圧巻です!

 

 

 

松尾芭蕉の句に読まれている

 

 梅若菜 まりこの宿のとろろ汁

 

広重の丸子版画に描かれている旅人は

十返舎一句の弥次喜多道中の弥次さん喜多さん

 → 正式には『東海道中膝栗毛

なんともユニークな場面設定に広重の非凡さを見いだせます。

 

江戸時代を覗けたような、

そんな錯覚にも捕らわれた貴重な体験でした。

この地はお勧め観光スポットですね!