東海道53次 20.鞠子(丸子)宿
昨晩から宿泊していた静波海岸を後にして
向かったのは、東海道53次の20番目の宿場町
東海道では当時一番小さいとされた鞠子宿です。
→ 広重の東海道53次(保永堂版)の前刷りでは
丸子(まりこ)と表記されています。
→ 『鞠子』表記よりも希少価値があるそうです!
広重によってこの場所に描かれている茶屋
『丁子屋(ちょうじや、400年の時を超え)』は
この令和の時代にまで営業を続けている超老舗
当時の茅葺屋根で再現されています。
この茶屋での名物が『とろろ汁』、
これを麦飯にぶっかけて食べるのが旅人の人気を呼び、
江戸時代には多くの宿泊客を誘ったとあります。
→ 今日は月曜日でしたが、それでもほぼ満席状態で
団体バスが2台、椅子席と座敷で空席待ち
この日の来客数は200人を超えていたそうです。
通されたのは『広重の間』
東海道53次(保永堂版)全55枚の復刻版が
食堂全体を囲って展示されており、
素晴らしいおもてなしの場になっています。
名物とろろ汁定食はベーシックが『丸子(1,630円)』
→ そんなにたくさん食べられないので、
丸子を2人前注文、それでも麦飯4合です。
丸子に品数が増えていくと
『本陣(←殿様宿のこと、2,310円)』
『府中(←静岡のこと、2,750円)』
『百福(3,025円)』
『満福(5,060円)』と
値段が上がっていきます。
食後は併設されている歴史資料館を見学、
十返舎一句の木像が圧巻です!
松尾芭蕉の句に読まれている
梅若菜 まりこの宿のとろろ汁
広重の丸子版画に描かれている旅人は
十返舎一句の弥次喜多道中の弥次さん喜多さん
→ 正式には『東海道中膝栗毛』
なんともユニークな場面設定に広重の非凡さを見いだせます。
江戸時代を覗けたような、
そんな錯覚にも捕らわれた貴重な体験でした。
この地はお勧め観光スポットですね!