出来レース | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

出来レース

 

 

 

最近はまっている『推しの子』を読んでいると、

 → 6

いろいろと面白いテーマが取り上げられています。

有馬かなちゃんと黒川あかねちゃんの幼き昔を

リアルに描いている一場面に、

オーディションを受けるシーンがあり

ここに出てきたのが『出来レース』と言う言葉。

 

オーディションは(形だけ)するけれど、

やる前から結果が決まっている、

推しの子の一場面では天才子役の有馬かなちゃんが

選ばれることが初めから決まっていたわけです。

集められた子たちはいわば捨て石なわけです。

黒川あかねちゃんにはチャンスは訪れません。

 

NHK朝ドラのオーディションも

こんなところではないでしょうか?

でもこれは芸能界に限られる話ではなく

どこにでもありますよね(汗)。

 

例えば、大学教員の採用公募はほぼ完全に近い出来レースです。

文科省の施策(愚策)として、

大学の教員人選は公募の形にしなければなりません。

ところが人選する側は応募に先だち狙いを付けた候補者を立て

人選会議ではいろいろと理由を付けてその人を選びます。

如何にも公平な人選であったかのようにします。

 

まあ世の中はそんなもんなのだと思います。

ネットを検索してもこんな人を馬鹿にした話は

あちこちに転がっています。

 

7月の日経新聞の私の履歴書、伊東豊雄さんの話に

国立競技場の入札があり、

隈研吾が落札した際の話がありました。

この公募も初めから結果が決まっていた入札だと思います。

不採用になった伊東氏の不採用理由は

納得のいかない評点だったそうです。

 → 落とされる側には、それを覆す力はありません!

 

出来レースは体裁を気にする組織がこぞって採用、

この愚策を当たり前のように実践していますが

我々一般人は、

分かっていてなんともできないのが現実ですね。