他人が決める、60歳以降の職場探し
早いものでもうすぐ年度末、
新年度に向けてのアクションが必要な人は多いと思います。
先日ご紹介した『会計年度任用職員制度』対象の方々は
落着いて仕事ができる状況に無いように思います。
今の仕事よりも次の仕事をどうするか、
失業してしまう可能性もあるので、
気持ちが落ち着かないのが正直なところだと思います。
→ 不安になるのが当たり前ですね!
小生も4月以降の事が全く見えておらず、
任期が切れる3月末に向けて、
出向先の上司から
『退職手続きの話が人事からありますので対応ください!』
横に座っている上司から
Teamsのチャットで連絡を頂きました。
→ よっぽど話をしたくないのだろうな?
そんな思いで話すことなくチャットで返信、
『承知しました、お世話になりました。』
社交辞令、表向きはニコニコしています。
→ 最近では、こういった大人の対応をしないと
XXハラと言われて揚げ足を取られる、恐ろしい時代です。
さて、小生の大きな問題は4月以降、何処で働くのか?
まだ正式に決まらないことです。
でも、これは致し方ないことだと思います。
何故か、それは採ってくれると手を挙げてくれる部署が
社内にはなかなか見つからないからだと思います。
何故見つからないか、これは簡単、経費の問題です。
→ つい3年ちょっと前は逆にその経費を管理する側だったので
立場が管理される側に変わっただけ、
経費が掛かるシニア引き取りはできればやりたくない!
残念ながら、今の日本は年功賃金、
20代のぴちぴちの方、どんなに能力が高い方でも
我々シニアよりもお給金はかなり低めに抑えられています。
ベンチャー企業のオーナーならいざ知らず、
多くの会社は世間の相場(世界的に低いことが問題)で
若い人を使っている現状があります。
自分の管轄にシニアを入れると経費が余分に掛かってしまう、
であればシニアは必要なしとして人事に申請して、
若い人の採用にかける、至極当たり前の状況になるわけです。
実力のあるシニアは会社を去っていきますが、
新たな職場で頂くお給金はシニア割引、
たいがいの場合3割減の現状給与より大幅に安くなり
給与面で考えると仕事を変えるメリットがありません。
どうせつまらない仕事なら今のままで良いか…
これがシニアのモチベーション低下に繋がっています。
大事なことは問題を起こさないようにすること、
変えないこと、目立たないこと、残業しないこと(経費問題)。
確かにこれで給料はもらえるので文句は言えませんが、
この状態で仕事に前向きになれと言われてもなぁ~
シニアに対する仕事の振り方、
年齢ではなく能力で判断していただける社会にならないものか?
→ 与えられた仕事ができないのでクビ、
そう言っていただく方が納得できる?
勿論、言われた時はショックだとは思いますが。
大学院のゼミでは、
ポストオフの問題、サクセスフルエージング、老齢発達心理学
こんなテーマでの研究をよく耳にします。
今の日本、一律年齢で切ってしまう制度、
なんか変ですよね?
→ 勿論切られない優秀な人もいるので、
切られる自分の能力が低いことは認識していますが、
いきなり辞令1枚で他人に決められる人生、
これがサラリーマンと割り切ってあとどのくらいもつか?
60歳を過ぎていろいろ考えている今日この頃です(笑)。
何処で仕事を切り替えるか、
現在模索中ですが、大学院で修学中の現在は
修了するまでは耐えようと思っています。
→ 大学院での講義、ゼミはとても楽しい!
仕事に居場所感を見つける必要性は必ずしもないので
仕事とは別の居場所を持つことが肝要だと思っています。