お父さん,お母さんも一緒,就活へのかかわり方 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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お父さん,お母さんも一緒,就活へのかかわり方

昨日(2/28),山梨日西新聞の全面広告からです.

 ハンパない!! 山日企業ガイダンス_2020
  山梨に帰省している学生さん ジモト就職考えよう!!
   お父さん,お母さんもご一緒に

今回からの驚きの展開が 『親子で就活』
保護者向け就活コラム(勿論学生向け)が展開されています.

 http://www.sannichi.co.jp/GUIDANCE/2020/special/archives/201812/211146.php

その売り言葉として,『保護者参加OK!』
親だけの子供の代行も推奨しています(苦笑).

開催日は2019年1月12日(土)
場所はアピオ甲府,協賛企業数は114社とあります.

以下,コラムからの抜粋です.
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リクルートワークス研究所の調査(大卒有効求人倍率調査・2019年卒)
社員数300~999人の企業の求人
 → 1.45倍(18年卒者)→1.43倍(19年卒者)▲0.2ポイント

首都圏の大企業クラスにあたる5,000人以上の場合は3年連続で減少し、
16年卒者:0.70倍→19年卒者は0.37倍とほぼ半減,
増えているのは中小企業ばかりとあります.
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ジモト就職に導きたい2回目のコラムでは

 「地元と大都市で働くことの経済的な違い」

 http://www.sannichi.co.jp/GUIDANCE/2020/special/archives/201812/281645.php

確かにそれは事実ですが(汗),
果たしてそれが子供の人生にとっていい選択か否かです?
そこには慎重な議論が必要でしょう!

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大都市の場合、地元に比べ年収で120万円程度高くなければ
割に合わないことになります. ← ??
そうでなければ地元就職に比べ相対的に貧しくなります.
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 貧しくなる?

それはそうですが,親元にあまえ続けるパラサイトは,
引きこもりを増やしている現在の社会問題の一因と
言えなくはありませんので,ジモト就職で親元から離れない
楽ができることを主眼に置いた就職先の導き方が
果たしていいのかどうか,少し疑問です.

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万が一リストラされた場合も家族同居であれば,
当面の生活に不安は少ないでしょう.
このようにさまざまな生活コストがかからないことが、
地元就職のメリットと言えるでしょう.
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最近の就職では,就活の段階からリストラ前提の思考回路が働いているのか?
ちょっと,ここまで書いてしまうと,
ジモト就職の意味を取り違えてしまうように感じますね...

場所で限定した就活を展開するのはお勧めしません.
これは学生と話をした際にそう言っています.
何がやりたいか,そしてそれに対して自身は何ができるか,
そのうえでどのように準備するべきか,
その答えがジモト就職であるなら全く問題がありません.
 → 親元に戻るのは大学卒業直後でなければならない
   何らかの理由がある場合等,目的が明確である必要はある!

 地元である親元で暮らす方が経済的に楽?

これを前面に出すとすれば,子供の自立遅れがちになり,
親がいないと子供は一人では暮らせない,
そんな問題を誘発するかもしれません.

一度は親元から離す,それは親にとって,子供にとっても
楽できるという視点からは逆の行いになりますが,
辛いことですが,楽できることはあとで考える,
(10年以上あいだを空けて,介護の問題が出た時にでも)
子供をある面鍛えることは,独り立ちさせる際の
必要な教育ではないかと考えています.

個人的な初見としては,いったん親元から離して,
経験を積んで,苦労をさせてから,定年40歳制を実践,
それが地元に帰る(親の跡を継ぐ,転職,起業)がいいように思います.
 → 地元のありがたみはその方が良くわかるように思います.

何が何でも新卒を無理やり地元に引き込む無理強いはやるべきではない,
それも親の都合(子供と長く一緒に暮らしたい)が
前面に出て来るようでは,明日の日本はない,
そんな印象を持っています.

ある時期は苦労を買ってでもする,
この発想は今の日本にはなくなってしまったのか,
その結果が今の日本の競争力低下,
経済の停滞に繋がっていなければいいのですが,
少し不安がぬぐえない気持ちがあります.

ただ,ジモト就職を否定しているわけではありません.
就活生自身の選択が,納得したものであり,満足もでき,
就職の答えとしてジモト就職が出てきたのであれば,
全く何の問題もありません.

そういった視点から就活生を導けるか,
就活はここが大事だと思っています.

子供の就活に対して親の関わり方は,
主眼が親であってはならない,そう思う次第です.
子供の将来にとって何がいいか,その可能性が高いか,
それが最優先されるべきだと思っています.

それでも,将来,娘が同居してくれれば
それはそれでうれしいですけれど(苦笑)...