幸福感の調査_2018 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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幸福感の調査_2018

今日(8/29)の山梨日日新聞からです.
神戸大学の西村和雄特命教授のチームが93万人にアンケートを配信
信頼性の高い2万人の回答を分析した結果とあります.
 → なんと素晴らしい成果か,注目に値します.

 幸福感: 所得,学歴より 「選択の自由」

 選択の自由 → 自己決定

 自分が選択し,責任を持つことが,
 満足度や幸福感に影響するのではないか?

所得は幸福感と相関がありますが,
年収1,100万円を超えたあたりから上昇率が低下するそうです.

更に,35歳から49歳の幸福感が他の年齢に落ち込む傾向もあり,
この年収1,100万円を境界とする幸福感の低下は何か?

この年齢と年収からして,管理職で年収が上がる,
課長職から部長職になったあたりの
人間環境が影響していると考察します.

管理職業務は,昇進を究めた場合はさておき,
中間管理職は下から見ると羨ましく見える反面,
多くの場面で関わる上司のような影響力を持つ偉い人がたくさん現れます.
これが幸福感の阻害要因,自由にやらせてくれる上司もいますが,
ほとんどの場合口をはさんで,役職が部長クラスであれば
案外自分の思い通りにできない,上司の言うことを納得しないままに
自分の責任でやらされることが多いように思います.

 責任が重いのに決定権はない!
  → 言い出しっぺの上司は,事がうまくいかなくなると,
    必ず責任丸投げで逃げていきます.
    → お前が決めたことだろう....と

また,管理職として給料がそれなりになってくると,
嫌気がさす仕事であっても辞められません.
その給料をあきらめて次の職を探す,もしくは仕事を辞めにくく,
お金のために縛られる要因が仕事において大きくなります.
 → 「金に縛られる」 の実態はここだと思います!

日本は欧米に比較すると,上司との関係がウェット,
ドライな関係ができないのが更に精神的な重しになる場合も多く,
最悪な場合,人間関係のもつれとして自殺に至ります.
これが意外に多くて,日本の幸福度調査は世界で54位
下位に留まり続けている結果に繋がります.

 日本人は世界的に見て裕福なのに
  幸せ感が低い人種と言われています.

学歴と所得に対しては,統計的に幸福感との
有意な相関はないそうです.それは当然?
そうなってしまうとそれが当たり前になるので,
それで幸福感を感じ続けるということは無いように思います.

人間の感情は大きな変化によって誘発される傾向が大きく,
いいことであっても,悪いことであっても,
突然来るから感情に起伏を与えるようです.
当たり前のことはそういった変化を与えるきっかけにはならない.

 今回の調査は,納得性の高いもののように思いますね!