組織の器はトップの器,業績立て直しはトップの器で完遂する! | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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組織の器はトップの器,業績立て直しはトップの器で完遂する!

今日(4/29)の日経新聞,私の履歴書からです.
ジャパネットたかたの創業者,高田明さんが地元のJ2サッカーチーム
V・ファーレン長崎の再建に取り組んだ話が今日のお題です.
 → 偶然ですが,サッカーネタが続きます.

 『V・ファーレン長崎』 再建
     倒産寸前,自力でJ1昇格

累積赤字は3億円を超え,監督や選手への給料の支払いもままならない.
経営陣はスタジアムの入場者数を水増ししてJリーグに報告していたそうで,
業績が悪化すると嘘をついてでもその場を乗り切ろうとします.
どこの組織でもありがちな一時しのぎの対応ですね.

こんな時に救世主の存在が必要で,そこに白羽の矢が飛んできたのが
ポジティブキャラの高田さんだったわけです.

赤字の財務体質改善の予想は3年で10億円と踏んでいたそうですが,
実際には初年度で10億円を超え,これもよくある話で,
業績がボロボロになったころには隠す体質が常となり,
蓋を開けると想定外の赤字がどんどん膨らみます.

とにかく業績が悪くなると嘘をついて時間を繋ぐ,
悪い情報は隠し,ばれるまで本当のことを話さない.
周りもそれを隠すことを良しとし,組織はどんどん傷んでいきます.
だいたいにおいて,手のつけようのない状態になってから
組織のトップが変わって構造改革,冷や飯を食わされるのは
末端の人たちで,トップは所属を変えてのうのうとする?

組織が痛んでいくときの構図はだいたい同じですね!

さて,面白いのはトップが高田さんに変わって8ヶ月目に,
自力でJ1に昇格,倒産寸前だったクラブが復活したのです.

高田さんは言ったそうです.

 『経営は私が立て直しますから,
   安心してプレーに専念してください.』

この一言は大きかったと思います.
もし自分が選手だったら,奮い立ちますよね!

トップの強いメッセージが組織の活力となる事を実感できます.
弱い組織にはこれが無いように思います.
もしくはトップに組織を奮い立たせるだけのメッセージを
発信することができないように思います.

組織の出来不出来はトップの想いによる,それに尽きますね!

 逆もまたしかり,組織が下降線上にある時は
  トップの想いが十分でないのかもしれませんね?