社会貢献の難しさ,美談だけでは生き残れない厳しい現実
今日(12/8)の山梨日日新聞からです.
地域の 『台所』 惜しむ声
スーパーやまと全店閉店 利用客戸惑い
韮崎市の移動販売休止
韮崎市からの委託で,山間部の高齢者向け
移動販売を担当していたやまと,閉店翌日韮崎市の担当職員は
巡回予定の公民館や団地に業務休止の張り紙をして伝えたそうです.
移動手段が無い高齢者を中心に,やまとは慈善事業に近い
小売り活動を展開していたことは県内ではよく知られていましたが,
収益性の観点に立つと,苦戦の連続だったことが容易に予想できます.
大型施設進出で打撃 『社会貢献』に難しさ
2009年 ラザウォーク甲斐双葉 創業
JR韮崎駅前に大型ショッピングセンター
ライフガーデンにらさき オープン
相次いで進出する大型店舗,客足はやまとから遠のくばかり.
2011年 イオンモール甲府 開業
2017年 大型増床で県内最大のショッピングモール拡充
これら大型店舗との競争を 『社会貢献重視』 で乗り切ることは困難?
買い物弱者に寄り添った経営手法,それも地方の小型店舗での競争は
簡単でないことも確かだと思います.
せめて,M&A で大手小売業者に引き取ってもらえなかったのか?
それとも,破たん後に清算する予定なのかは分かりませんが,
都会とは異なる地方経済の大きな問題が具現化しているように思える
今回の話に,甲府以上に人口減が深刻な韮崎の事情を再認識しました.
先週末,都内から戻った甲府駅に降り立つと,家内がポツリ,
『人がいないね....』
でも,まだ甲府はましな方かもしれません.....(汗)