企業理念 <3.11 の教訓>
今日(5/26)の日経新聞 私の履歴書からです.
今月はオリエンタルランドの加賀美俊夫氏,現在のCEOです.
思い起こすに,先代の社長高橋政知氏が私の履歴書を執筆されたのが
調べてみると1999年,20年近くの歳月が流れていました.
今日のパートは東日本大震災に際しての
オリエンタルランドの立ち位置が述べられていました.
震災の1年前に400億円もの投資を耐震に対して実施,
それがゆえに倒壊した建物がなく,被害者も出なかった!
海沿いの位置(ほぼ海抜ゼロ)を考えると,
津波被害を免れたことも日ごろの行いの良さが故の
無災害であったと言えるように思いました!
心からの敬意を表したいところは,
あの震災を予測できる人が少なかった中で,
事前に莫大な対処を施し,結果的に大きな被害を出さずに済ませた
オリエンタルランドの危機管理の素晴らしさです.
その後の営業再開にもかなり気を配ったとあり,
こういった細かい配慮ができる会社が今の時代,
生き残っていけるように思いました.
昨日(5/25),仕事で富士市の製紙に関わる2つの会社を訪問,
工場とその取り組みを見せていただきました.
富士市は海に面し,津波を想定した対処をところどころ見ることができました.
ひとつの企業では海抜20mということで,津波の際の 『SHELTER』 として
工場の外周に誰でも逃げ込める避難場所を設け,
地元市民の役立つ,公益をかなり意識した造りであり,
地域住民と一体化した工場づくりになっていることに感動,
今の時代,公益を考えない企業である必要性を強く感じました.
かつての企業は儲かってなんぼの世界でしたが,
今はそれだけでは生き抜けない,ありうる企業像は,
周りへの配慮が必須のように感じました.
話を戻して,オリエンタルランドの企業理念
TDL&TDS は夢を売るわけですが,
その夢は苦しいときであっても夢を裏切らない
そんなバックヤードがあるから
長きにわたり万人に受け入れられ続けているのだと!
企業の在り方を考えさせられた昨日今日でした!