リカレント教育
今日(5/22)の日経新聞 女性 からです.
高スキル主婦 再び輝く
出産後に退職,大学で学び直し
英語・財務みっちり・終了後,経営支える
女性にとっての仕事と家庭の両立は,最近でこそ注目されていますが,
我々が就職後に結婚した~30年前には全く考えられておらず,
大卒の多くの女性は退職の道を選んでいたように思います.
結婚後も仕事を選ぶと,子供は諦めるみたいな印象,
その時 DINKS が流行してしまい,今の少子化につながった?
大学・大学院卒の40代女性の有職率: 73%
現在無職の35万人のうち19万人は仕事に就くことを希望している!
実にもったいない話だと思います.仕事をしたいけれど見つけられない,
就労環境では優秀な人手を見つけられない,
ここをどう繋ぐかのカギが 『リカレント教育』 のようです.
リカレント教育: https://jinjibu.jp/keyword/detl/701/
経済協力開発機構(OECD)が1970年代に提唱した生涯教育の一形態で,
フォーマルな学校教育を終えて社会の諸活動に従事してからも、
個人の必要に応 じて教育機関に戻り、繰り返し再教育を受けられる、
循環・反復型の教育システムを指します.
リカレント(recurrent)は、反復・循環・回帰の意味 で、
日本語では回帰教育、循環教育と訳されます.
教育制度はもとより、労働関連政策や企業の雇用慣行なども併せて再編し、
教育機関での学びとそれ以外の労 働を主とする諸活動とを、
個人が生涯を通じて交互に行えるように、
社会体制を改革するのが「リカレント教育」の目指す戦略的構想です.
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紙面上では,日本女子大のリカレント教育課程に求人が出ていた先に応募して,
採用になった元パナソニック社員の話や,
関西学院の 『ハッピーキャリアプログラム』 で再就職を果たし,
3年で部長職に昇格した主婦の方の話が出ていました.
明治大学では 『女性のためのスマートキャリアプログラム』 を企画,
英語や財務等の専門知識を習得,大学における女性教育の重要性は
今や当たり前になりつつあるようです!
専門知識を学ぶことはとても大事なことですが,それよりも
再就職するにあたっての不安を取り除くことは,
職を離れた女性にとって大きなことかもしれません?
→ 自信の無い学生たちの就職に際して,
背中を押すのと同じことかも?
これをみっちりリカレント教育の場で鍛える,
老齢化,働き手の不足するちょっと先の日本にとって,
実に大切な視点だと思いました.
中小企業の社長さんの言葉が印象に残ります.
『この企業規模だと,優秀な人材は取りにくい.
就業経験のある主婦は貴重な即戦力!』